超えてはいけないこの境界線だけは(14) | As lagrimas que a lua derramou~月が零した涙

As lagrimas que a lua derramou~月が零した涙

版権作品にオリジナル人物を入れての二次創作小説を載せてます。
『遙か』シリーズが中心です

薄暗い部屋の中、男は何もせずただぼんやりと窓の外をながめていた。


~覚えておくのだ・・。お前は  ~


「わかっているよ。父さん」


聞こえるはずの無い声、しかし男には聞こえているのか

返事を返すとにやりと笑みを落としただけ。

座って外を眺めていたが、やがてゆっくりと立ち上がり



《守護者がかぎつけるようです》


「そうか・・・。ずいぶん遅い守護者だね」


誰も居るはず無い場所から聞こえる声。

満足げに頷き男は左手を上げると

暗闇で動く影が微かに動いたかのように見えた。


「丁重にお出迎えをしなくてはね・・・。守護者殿たちは」


《御意》






ぎぃぃぃ・・・・・・。





「ようこそ、お待ちしておりましたよ」


扉が開かれ、男は優雅に振り返りにこりと笑みを落とした。


















■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□

あとがき

次回。対決です