私は、彼を見つめる。
彼は、そんな私の視線から逃れるように背を向けた。
それは告げられた言葉が真実のようで・・・。
彼を信じたいの
彼は今まで・・・・ずっと
だから、信じたいの
彼の口から彼の声で信じたいの
「本当・・・・なの?」
「・・・・・・」
「ねえ・・・・答えて・・・よ」
お願い・・・・嘘だって言って
お願い・・・・私に・・・・
「・・・・本当だ」
いや・・・・
お願い・・・・
彼はそれ以上私に何も言ってはくれなかった。
「護ってくれるって・・・・護ってくれるって言ったよ・・ね」
すがりつく私に、眉を寄せたまま決して私へ向けてくれない視線。
いつもの貴方なら真っ直ぐに私を見てくれるのに・・・。
お願い・・・・これは夢だって言ってください。
嘘だって言って・・・・・。
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あとがき
更新を怠ってしまっていたらいつの間にか3000番超えてました。
本当に、訪問していただいた方には感謝しても足りないくらいです。
3000番記念の小説なのになんて暗いお話なんでしょうね。
こちらも、イメージはこちら の作品です。