窪田空穂の誕生日は6月8日です。
生前、その日には空穂を慕う門下生が集まりお祝いをしていたそうです。
そして死後も、思い出を語り合う日として集まりが続けられています。
よく、○○忌として亡くなった日にポイントが当てられますが、空穂の場合それが誕生日なのです。ほのぼの。
ここ最近は、会食の前に短めの講演会が持たれることが多くなっています。
また、6月8日当日ではなく別の日に催されることも増えています。
今年は、6月30日に中野サンプラザで催されました。
講演は、国民文学今井邦子さんの「半田良平の日記・次女佐伎子の関わりから」と、
まひる野の中根誠さんの「プレスコードと川口常孝」。
空穂系結社、「音短歌会」、「歌林の会」、「国民文学社」、「地上社」、「槻の木会」、「濤声」、「冨士」、「菩提樹社」、「まひる野会」、「沃野社」の歌友とご来賓の方々、計131名が集まりました。
お先にお料理を。
お肉やお刺身なんかもいろいろ出たのですが、話と食べるのに夢中で途中が抜けています・・・。
さて、会場でお会いしたまひる野編集人大下一真に、当ブログに写真を載せることを許可していただいたので早速撮影した編集人近影です。
でーん。
頭部を中心に一見怖い人に見えますが、怖い人でもナチュラルボーンでもなく、大下さんはご住職なのでこの格好です。怖くないです。
続いて、中根さんの紹介をする、まひる野代表篠弘です。
中根さんの講演は、戦後GHQによってなされた検閲について。
空穂系結社も例外なく検閲を受けていますが、問題になった歌のうちパス(掲載可)となった歌とDELETE(削除)になった歌の差異がいかに微妙だったかが語られました。
ちなみに、私(富田)の予想は、ほぼすべて逆でした。難しい。
日本人によるチェック、日系二世によるチェック、英訳によるチェックなどレベルがあったようで、英訳の正確性などもかかわったようです。
とても面白い講演でした。
平日の夕方からなのでなかなか現役世代は参加しづらいのですが、また来年の空穂会も参加できたらいいなと思います。
(富田睦子)