宇宙海賊カケハ・ネプレム❶ | N/Sun. Ev. X:X

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a Santa EYE at NASA…now on…in uni.
〜アメリカ航空宇宙局
通称NASAが現在,観測可能な宇宙における 聖なる中心〜






【0.5話】































-カケハ・ネプレムだ!







空に投影される、巨大なエンブレム



それを見上げる黒い連中…



テキターA「それ何だ?」


テキターB「隊長が言ってたろ!
宇宙海賊カケハ・ネプレム!
宇宙警備隊よりも強いヤツらだよ!」

テキター隊長「お前らボサッとするな!逃げるぞ!」

テキターA「す、すんません!」









-だってよ



ヒロナ「今回のターゲットは宝も、その手の手がかりも有していない。
有してなさそうな顔ぶれだし」


エンブレム投影と千里眼を完了したヒロナちゃん…




ヒロト「ヒロナちゃん、いつもありがと。
今日は目を酷使したよね…目の周り、揉んでもいいかい」

ヒロナ「助かるよヒロトくん〜」

アヤナ「あぁ〜やっぱヒロトくん、ヒロナちゃんにはデレデレしてるよね〜笑」


ヒロト「ん?アヤナちゃんの気に触ることしたかい?」

アヤナ「いえいえ、みてて面白いでっせ新婚さん♡笑」


サナ「アヤナちゃん、そのクダリ好きね'笑
2人が13、14の頃に出会って。
色々あって。
途中、ヒロナちゃんがヒロトくんの命を救って。
その恩返しで数多の逸話や伝説が積み重ねられて。
感動の再会、奇跡的な現象も重なって…やっと結ばれた2人なのよ?
これでも控えめなレベルじゃないかしら。
少なくとも私はそう思うわ」





私たちは宇宙海賊カケハ・ネプレム。


かつてご先祖様の2%弱が使用していた
"日本語"
という言語の
「モテる」
コレは同じ意味の英語が存在しない…というより、同じ意味の単語が他の言語に存在しない。
日本独自の単語。


コレをムリやり英訳するなら
"Can keep harem"

ということで、そのアナグラムで
「カケハ・ネプレム」



海賊のリーダー=私が男で、偶然にも(←ココ重要)
仲間は全員レディ。
だからシンプルなネーミングとして採用!

ま〜私は私がモテるとは思ってないが…






ナホ「お兄ちゃん!
この歴史の本について質問したいから2分間だけもらっていいかな」

ヒロト「k!
で?」

ナホ「まず、この本は一通り読破したの。
内容を整理すべく
『略年表』
を描いてみた!
コレで間違ってるトコあったら赤線引いてほしい、でも正解は言わないで!自分で直したいの!」



どれ…



❶ダイゴ様がお笑い芸人として活躍する宇宙=笑スペース
ココでダイゴ様が娘=ミユミ様を庇い入院

❷入院中の夢は、笑スペースでは
「ただの夢」
しかし別宇宙では現実として展開。
それがエメラルドスペース
(厳密にはアップルスペース、ラッドが自爆した宇宙など他の宇宙も歴とした伝説の地)

❸笑スペースもエメラルドスペースも、ラッドの自爆で崩壊しかけるも無事に修復。
ラッド=ダイゴ様をはねた車の化身
それをダイゴ様が許した、受け入れたタイミングで起床

❹以降も
「笑スペースのダイゴ様が
『あの夢の続きをみたい』
と願いながら眠ればみれる
=エメラルドスペースの自身と意識がシェアされる」

意識がシェアされない間もエメラルドスペースのダイゴ様は自身の意思で活躍される

※エメラルドスペースのダイゴ様やその仲間は
「別宇宙への移動」
も可能なので
「笑スペースのダイゴとエメラルドスペースのダイゴが対談」
も嗜まれた


❺ダイゴ様や仲間は
「神の格上の存在」
となり
「宇宙という概念を超えるゾーン」
で今なお活躍。
また、彼らのおかげで発展した我々は多元宇宙進出を達成






ヒロト「訂正するほどのマチガイも、不自然な文脈や表現も存在しないね!
おめでとう♪
ナホちゃん勉強熱心だし、伸びるのも速いなぁ!
お兄ちゃん感激だ♡」






読者のU。
ココまでそういうあらすじだ。
なんとなく飲み込めたか?




ナホ「えへへへ照れちゃう///
お兄ちゃん優しいし、説明わかりやすいし、それに…私、お兄ちゃんの本当の妹じゃないからさ。
せめて会話のレベルは…」


ヒロト「ナホ!
それは言わない約束だぞ?」


ナホ「お兄ちゃん…私、気付いてるよ。
どう見ても海賊として役に立たないのに、みんなが納得するように引き入れる理由付けで
『妹みたいに大切な存在』
って」


ヒロト「ナホちゃん…疲れてるのかい?
なにかイヤなことあったのかい?」


ナホ「そんなんじゃないよ…
お兄ちゃん大好き!
ごめんね、暗くなるハナシしちゃって。
次は熱力学の本読んでくる!」


ヒロト「ナ…」


サナちゃんが私の左肩に触れ、アイコンタクト…あぁ、サナに任せてってことか。



タタタ…




ヒロナ「ナホちゃん良い子ね…良い子すぎるね」


アヤナ「大丈夫だよ、アヤナ昔もっとビクビクしてたよ。今こんなんだもん」






カケハ・ネプレムのメンバーはみんな出身も素性もバラバラだ。

私とヒロナちゃんはホモ・サピエンス・サピエンスだけど、他は全員ヒューマノイドタイプな異種族だし









-ヤミ様!


テキター隊長「テキター属、78番隊、ミッションコンプリートできず!
宇宙海賊が現れなければ…!」


ヤミの声「は?
現れてねえだろ。
エンブレムを遠隔操作で映しただけだろ」


テキター隊長「!?
言われてみれば本人らは…」



ヤミの声「オレの部下に臆病者は不要。
エンブレムだけで逃げるなんて論外だ…消えろ」


テキター隊長「そ、そそそんな!ヤミさ…」




テキター隊長の背後の空間がパリンと割れ…そこから伸びる黄色い触手が、彼の背に触れビリビリビリ


ヤミの声「四次元獣の方がまだ使えるっての。
ま、カケハ・ネプレムが現れる現場と現れない現場の基準が掴めた。
テキター78番隊も役に立った…名誉の死だ、と喜べ」



テキター78番隊長「グフォ…」


テキター77番隊長「ヤミ様!我々の部隊より報告!」


ヤミの声「おう」











-ヒロナちゃん!?


ヒロト「大丈夫!?顔赤いよ?」

ヒロナ「へ、平気…重要なネタは掴んだわ」

ヒロト「無茶しないでよ、ヤミたちのテレパシーを聴くなんて…」

アヤナ「彼らは原始的な矢文から暗号化テクノロジー、宇宙手話やモールス信号も駆使してるんでしょ?
そんなの探るなんてムチャじゃ…」



ヒロナ「案の定、それはトップシークレットのためにごく稀に行う手法らしい。
習慣的な業務連絡なら、暗号をテレパシーで何回か伝言ゲームしてるだけよ。
暗号解読も訓練よりはるかにイージーレベルだったし」







エスパー ヤミ…彼は多くの部下
(仲間、ではない)
を従え、未だに数多の宇宙で破壊や略奪を続けている。


宇宙警備隊ですら手を焼いている。

我々は海賊として
"全宇宙で最高の宝"
を探している…その宝の秘密を知る者がいるとすれば、ダイゴ様やその仲間orヤミとその仲間。

悔しいことに、ダイゴ様と互角のレベルを有する生命体はアイツだけだ…褒められない話だが。




だから宇宙警備隊とは別行動でヤミを制御したい










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行ってきます!