こんにちは、ハチミツです

 

前回の続きですが

急いでお義母さんと嫁はんのもとに向かうと

ベットで起きており

「来てくれたんか…ありがとう、でもまだ陣痛の間隔も長いから今すぐではないって言われた」

との事

 

「ちょっとしんどかったけど、まだ我慢できたから呼ばんかってん」

「けど、我慢してたら凄いしんどくなってきたから電話してん…」

と言われたので

 

「そんなん気にせんと、もっとはよ電話せなあかん!」

「テニスボールで押すか?」

と言いましたが

 

「手で腰を押してくれたら嬉しい」

と言われたので

 

朝の3時から9時の看護婦さんが通常出勤する時間まで

腰辺りを押しましたが

こっちも緊張していたのであっという間でした

 

 

ここまで苦しむ嫁はんを見るのは初めてで

本当に可哀想でしたが

一番辛いのは彼女なのですから僕が弱気になる事など考えたらアカンと思いました

 

ですが途中、痛みに耐える姿にたまりかねて

お義母さんが泣き出してしまったので

 

お義母さんにも発破をかけ、嫁はんを励まし続けました

 

 

一生懸命、陣痛に耐えてるのになかなか子宮口が開かない

 

 

15時頃だったと思います

自然分娩を諦めて帝王切開の手術をするべく

主治医を待ちました

 

17時頃

主治医が病室に来てくれて手術の為

嫁はんは手術室に移動

僕は新生児室のある階のロビーで待つことに…

 

 

メジャーな手術とはいえ、何があるのが分からないのが出産

正直、気が気でありませんでした

 

お願いやから嫁はんと赤ちゃんを守って…

と天国に行ったワンコに懇願して祈りました

 

 

そしてエレベーターのドアが開き、大きな泣き声と共に

 

「ハチミツさん!元気な赤ちゃんですよ!ママも大丈夫ですよ!元気な男の子ですよ!」

と看護師さんが言われました

 

 

今まで聞いた事のないような大きな泣き声

 

 

嫁はんの体も心配ない

胎児ドッグで異常が見つかった赤ちゃんがその後、自力で回復し

無事生まれてくれた、など

それらの思いもありましたが

 

嫁はんが妊娠してから、さり気なく悩んでいた

 

僕みたいな人間が父親になっていいのか?

良い父親になれるのか?

ちゃんと子供を愛する事が出来るのか?

などなど

 

それらの不安を全て吹き飛ばす力強さをもった泣き声でした

 

そのあまりにも大きなパワーに

未だかつてないほど心を打たれ、僕は涙が止まらなくなりました

 

 

その後、美人女医の担当医(看護師も美女ばっかりでしたw)の説明を受けるも

涙が止まらないので

 

「先生ごめんなさい 今、僕何を言われても頭に入れへんので後日でかまへんですかね?」

と言うと

 

「そうみたいですねw ではまた後日、ご説明させてもらいますよ」

と言われ最後に

 

「ハチミツさん!本当におめでとうございます」

と言われ、またしても号泣w

(返事も「あ”い」としか言えずw)

 

人は悲しい時やなくて嬉しい時こそ、ここまで泣けるんやなと実感しました

 

 

僕の不安を全て吹き飛ばす力強い泣き声…

この声を聞いた瞬間から

僕は全ての不安から解放され

 

この子の為に生きる覚悟が一瞬で出来ました

 

 
それではまたです