ハワイアンイベントでたくさんのグループのフラを見る機会があると心にグッと響くフラに出会うことがあります。
一糸乱れぬフラや素敵な衣装にワクワクする事も多いのですが、時には衣装が特別素敵だとか踊りが洗練されていると言うわけではないのに感動する事があります。
例えば腰の曲がったおばあちゃまのフラに涙が出たり群舞としてそんなに揃っていなくても心に響く事もあります。
どんなフラが心に響くのか?
それは気持ちがこもっているかそうでないかに尽きると思います。
ダンサーが本当にハワイの景色を見ているのか、ハワイの風を感じているのか、愛する人を思っているのか。歌詞を全て覚えて自分で歌えるかどうかが違いを作ると思っています。
グループによって声を出して歌うか歌わないかは指導者の考え方により異なりますがマーヒエオハナでは声を出して歌います。
スローな曲は自分のためにかすかに声を出す程度ですが元気な曲はしっかり声を出して踊ります。
何故声を出すかと言うとフラは元々文字の代わりであり、大切なメッセージを伝えるために踊るものだからです。
古代ハワイに文字はなく、大切な事は全てフラとして打楽器と詠唱(チャント)に合わせて踊ることで次の世代に正確に受け継がれていきました。
フラをダンスだと考えるなら振り付けさえ覚えていれば楽しく踊れますが、フラを大切なことを伝えるためのメッセージと考えるなら歌を覚えることは必須です。
私の先生は踊りを習いたかったらまず最初に曲を学びなさい、というスタイルだったので初めて習った曲でもすぐ歌いますし、意味や背景も調べて臨まないといけませんでした。
で、話は戻りますがどんなフラに感動するかと言うと…。
ダンサーが歌っていたり、歌詞の情景が浮かんでくる踊りをされてるグループは曲をしっかり覚えてその意味を理解して曲中に入り込んで踊っているから感動するんじゃないかなと思うのです。
あとずっと同じ笑顔で踊ってない。
踊っていると
最高の笑顔でお客様と繋がる時
すっかり曲の世界に浸っている時
少し切ないような気持ちの時
上品に微笑みかける時
茶目っけたっぷりの笑顔
自然を讃えて感嘆している時
…などいろいろな表情が出てきます。どの曲も同じ笑顔で最初から最後まで踊っているとどんな曲なのか想像しにくい。
自分が歌ってそれを伝えるために踊っているのか
CDの歌やバンドさんの歌に合わせて踊っているのか。
やっぱり観ているとちょっと違う(気がする)。
歌える人は自分の中にあるものを表現するためのハンドモーションだなぁと感じるのです。
フラを上達するためにステップやハンドモーションを学ぶのはもちろん大切ですが、歌を学ぶことも忘れないでね、と生徒さんにお伝えしています。
って私も全ての曲の全部の単語を知ってるかと言えば全然そうでもない。偉そうなことは言えません😂
因みにですが、意味を理解していれば踊りは揃ってなくてもいいわけではありません
これも先生のおっしゃったことですが「揃っているほうがアロハを感じる」のも間違い無いのです。
それは1人1人が自分の好きな踊りを踊るのでなくグループとして一つの踊りを作るためにお互いに歩み寄った姿が垣間見えるからだと思います。それこそアロハ。
小さいグループなので大勢の群舞経験は少ないですがいつかはたくさんのダンサーと、一つの景色を観ながらアロハいっぱい踊れる事を目指して…日々精進!
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