超大怪獣大特撮大全集2024 3/16 | 特撮好み

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    シネ・ヌーヴォにて開催超大怪獣大特撮大全集に行ってきた!

    まだ少し寒さはありつつも春を感じはじめし3月の「大怪獣大特撮大全集」。
ラインナップは『吸血髑髏船』『俺の血は他人の血』からなる松竹怪奇SF二本立て。
    世間では『劇場版ウルトラマンブレーザー』が公開され、去年公開の『ゴジラ-1.0』がアカデミー賞〈視覚効果賞〉を受賞するなどメジャーどころが盛り上がってる最中、かなりチョイスの効いたラインナップ(大汗)
自分は二本とも初鑑賞どころから存在すら知らなかった作品陣。しかしこういう知られざる貴重な作品の鑑賞機会を設ける辺りが「大怪獣大特撮大全集」という映画上映会でもある。
ちなみに今回上映の『俺の血は他人の血』はDVD化も配信もされておらず現状、劇場上映でしか観ることの出来ない幻の作品だったりします。

    上映は3月16日(土),17日(日)の2日間。
自分は初日の16日(土)の回に行ってまいりました。
    会場となるシネ・ヌーヴォ。
    上映は12時40分の昼過ぎから開始。
明らかメジャーとは言い難い作品二本立てですが、多々では劇場で見ることのできない作品陣、鑑賞の為に来た方も多くおりました。まぁ自分もその一人ではある(苦笑)
    改装前の京都みなみ会館でよく座っていた席の位置とほぼ同じ席の位置で鑑賞。やはりこの位置がなんか好きです。
↑エイリアン?
    上映は共にフィルム上映。状態は共に概ね良好。

    まずは『吸血骸骨船』。
金塊を積んだ貨物船"竜王丸"を襲った悪漢達への復讐を行う「吸血骸骨船」と化した"竜王丸"乗組員船医"西里"の妻"依子"の双子の妹"冴子"の行く末を描いた怪奇系復讐劇。
    同じく松竹のホラー作品『ゴケミドロ』に続く作品だが、後でググったところ"クレームが入り大幅に内容をカットした"という事もあってカット割りが明らか歪になってたり、骸骨やコウモリが若干安っぽかったり質が低くなってる感は否めない。
だが『ゴケミドロ』にも通ずる生々しい人間模様だったり、吸血骸骨船"竜王丸"の特撮、怪奇な演出に反して最終的展開がマッドサイエンティスト的な事や今作における"神父"の展開、"松岡きっこ"演じるヒロイン"冴子"など割と特質した要素は多い松竹リベンジホラー。
    続いて『俺の血は他人の血』。
危機的状況によって超人的人格が呼び起こされる悩みを持つ青年"絹川 良介"がとある新興都市のヤクザ闘争に巻き込まれる様を描いたアクション活劇。
"伝説のマフィアの血を輸血した事によりそのマフィアの人格が体に宿った"という辺りはまぁ「SF」と言わなくはないがどちらかというとやはり「アクション映画」として側面が強く感じたかな。
割と生々しい人間模様は実に「ヤクザ映画」そのものだが、フランキー堺演ずる"沢村"などの陽気なキャラの存在もあって割と明るい雰囲気だったのと、ラストのオチが異質ながらも中々爽快で良かった。
初心者向けな「ヤクザ映画」。映画上映だけしか鑑賞出来ないのは惜しく感じし作品でした。
    映画上映後からは恒例の「怪獣談話室タイム」。
流石に今回上映の関連商品はありませんが、東宝特撮の大型オーナメントに特撮大百科くじと豊富な物販が展開してました。
    今回は以上。
今更ではあるがもはや「大怪獣」でも「大特撮」とも言えるのかわからない二本立て(まぁでもそういうのを割と楽しみにしてたりもする(苦笑))。
東宝特撮や円谷作品と打って変わってマニアックなラインナップでしたが、知る人ぞ知る貴重な作品の鑑賞者の一人になれし機会となりました。