超大怪獣大特撮大全集R&佐藤 闘介監督トークライブ  | 特撮好み

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 京都みなみ会館にて開催超大怪獣大特撮大全集Rに行ってきた‼︎

 秋から冬になりつつあるこの頃、こないだの「ゴジラ誕生祭」で怪獣王ゴジラを存分に堪能した事もあってか?今回は【怪獣】はお休みで【特撮】にスポットを当てた二本…
・『太平洋の翼』
・『青島要塞爆撃命令』

…からなる東宝戦記特撮映画特集!
 2015年の「大特撮戦争映画NIGHT」以来となる戦記映画オンリーな組み合わせ。
怪獣は出てこないが、東宝怪獣映画でお馴染みの出演者が多く出演し、円谷 英二特技監督によるミニチュア特撮を存分に味わえる正に“大特撮”な二本立て。
 それと今回の上映会では両作で重要な役所で出演してる佐藤 允さんにスポットが当てられており、11月24日(日)には佐藤 允さんのお子息である佐藤 闘介監督を招いてのトークライブも開催という正に佐藤 允映画祭といえる内容。

 通常なら24日(日)にトークライブ,映画上映と参加するところなのですが、前日の11月23日(土)に『大仏廻国 The Great Buddha Arrival』の舞台挨拶も行きたかったので、23日(土)に映画鑑賞、24日(日)にトークライブの予定で2日に渡って行って参りました。






*11月23日(土)
 『大仏廻国』鑑賞の後に『太平洋の翼』『青島要塞爆撃命令』を続けて鑑賞。『大仏廻国』上映会に関してはまた別の機会で…
 自分と同じ流れで鑑賞していく人はチラホラ存在。
ちなみこの日はオールナイト上映で「富野 由悠季の世界ナイトin京都」も開催。
『リーンの翼』『∀ガンダム』からなる作品陣でこちらも参加して、翌日の佐藤 闘介さんトークライブも参加するという人もいました。スゲェなぁ(大汗)



・物販
 注目は[佐藤 闘介・選]の「佐藤 允ブロマイド集」。
東宝戦記から東宝ファンタジー系とこの揃いで『独立愚連隊』が無い辺りが意外な(汗)今までにない佐藤 允尽くしなブロマイドセット。
 その他、ゴジラ1989,ガバラ対ミニラ,等「ゴジラ誕生祭2019」でのオーナメントが再び販売。
 ちなみに翌日の24日(日)も同様の物販でした。



 上映会は18時15分頃より開始。
 吉田館長(左)と藤村氏による恒例の挨拶。
 舞台挨拶のあった『大仏廻国』の他…

・東宝特撮作品にも多く出演してる“加藤 茂雄“初主演作『浜の記憶』。
・戦記映画繋がりで全露No.1メガヒットの戦車映画『T-34 レジェンド・オブ・ウォー』。
・『クラッシャージョウ』『ヴイナス戦記』ら安彦 良和監督作品。

…と「大怪獣大特撮大全集」に来た人達の興味をそそる作品陣の告知がされてました。観に来て‼︎って事なんだろうなw

 挨拶の終わり頃には明日のゲストである“佐藤 闘介”監督もご登壇。
挨拶の後、そのまま観客の皆様と共に『太平洋の翼』を観ていかれました。
 上映は全てフィルム上映。
共に線が出てるものの、褪色はほとんど無しの大変良い状態。



 まずは『太平洋の翼』。
太平洋戦争終盤、新鋭戦闘機“紫電改”を中心とした第343海軍航空隊の隊長に選ばれた三人の飛行機乗りの行く末を描いた『太平洋の鷹』『太平洋の嵐』と続いた「太平洋シリーズ」最終篇。
1番知名度があると思える“零戦”ではなく“紫電改”によるミニチュア特撮や『男はつらいよ』以前の“渥美 清”が出演してるなど、意外性ある見所が多め。
個人的に滝,安宅,矢野大尉ら三人の松山基地での掛け合いはたまらないw
登場キャラや戦艦大和のくだりなど、同シリーズの『鷹』『嵐』よりも脚色の強い仕様だが当時戦いに投じた者達への手向けとして思うと、心境にくるものがあるな。
東宝戦記映画代表する名作。



 続いて『青島要塞爆撃命令』
第一次世界大戦、まだ飛ぶ事もままならない黎明期の飛行隊による青島要塞の攻略を描いた戦争活劇。
ジャンル上「戦記映画」だが、明らか打たれ強い飛行隊メンバー(特に真木,二宮中尉w)に「底抜けに勇敢だ!」などの演出と「娯楽映画」な面強め。
色々な面で手探り極まりないファルマン水上機による航空戦は他にはない魅力に満ちてる。
ラストの弾丸運搬列車爆撃からの要塞爆破の流れは爽快極まりない。
正に「空の『独立愚連隊』」と呼べるアクション巨編。



 『太平洋の翼』『青島要塞爆撃命令』共に1963年公開の戦場を舞台とした飛行機乗りの話でメインの飛行機乗りが加山 雄三,夏木 陽介,そして佐藤 允な事など結構共通項が多い辺り興味深い二本。
 改めて観ていて重暗い状況でも和みを感じさせてくれた“佐藤 允”さんの存在の大きさを実感。
映画クレジットで「佐藤 允」の名が出た際、客席から拍手が行われたり、偉大な名優に想いを巡らされた映画鑑賞となった。
 11月23日(土)の「大怪獣大特撮大全集」は22時頃に終了。そのまま自分は帰宅、翌日の24日(日)はいよいよトークライブ…






*11月24日(日)
 今回はゲストトークだけでサイン会は無し。
何気に「大怪獣大特撮大全集」で御本人ではなく親族を招いてのトークライブは初めてである。
↑司会の馬場 卓也さん



・佐藤 闘介監督トークライブ
 『太平洋の翼』『青島要塞爆撃命令』をはじめとした東宝戦記の他、多くの作品に出演した“佐藤 允”さんのご子息であり映画監督の佐藤 闘介監督。
 お父上である“佐藤允”さんと瓜二つな面影。親子ですなぁ(大汗)
 トークでは俳優として多方面で活躍していた佐藤 允の思い出話を中心に、幼き頃に住んでいた撮影所近辺でのエピソードやプライベートでの父“佐藤 允”の話が展開。
映画産業が盛んな時期の撮影所近辺の事や父親としての佐藤 允と大変貴重なお話を聞けました。

 トークの終わりには佐藤 闘介監督最新作『The Longest Goodbye 地球の長いお別れ』の予告が上映。
佐藤 闘介さん自身も出演する父“佐藤 允”への哀悼の意を込めたSF作品になるとの事で来年公開予定。
こちらも機会があった際は観てみたいところです。
 トークライブ終了の後そのまま映画上映でしたが、自分は時間の都合で映画上映の前に帰宅。

 2日通して名優“佐藤 允”を身近に大きく感じた「大怪獣大特撮大全集」となりました。






 次回の「大怪獣大特撮大全集」は…
・『白夫人の妖恋』
・『怪談雪女郎』

…からなる日中むかし話大会!
 方や“東宝製作の中国民話”方や“大映製作の日本怪談“という対極的ながらも共に”恋を巡る女の話“という見事な組み合わせ。
 そして何気に2019年の「大特撮大全集大全集」は残り2回。

 超大怪獣大特撮大全集Rも後僅か!