実写版『あしたのジョー』地上波初放送 | 続あたれぽ

実写版『あしたのジョー』地上波初放送

年末シネマ「あしたのジョー」山下智久主演で人気漫画が蘇る!地上波初登場 - NAVER まとめ
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今日の夜に実写版『あしたのジョー』(2011年)が地上波初放送されるとのことなので、エキストラに行ったけど照明部の仕事をしたぜ 、っていう話の総括をしておきましょう。

※そんな人はいないと思うが、「あしたのジョー」をまったく知らないという人には一部ネタバレな絵が入ってます。

そこらの実写化に反対している人たちより俺の方が「あしたのジョー」好きだという自負があった私はエキストラのフリをしながら(っていうかエキストラですが)、スタッフが変なことしようものならなるべく原作、出﨑統版に寄せてやろうとねらっていました。
なので過去最多の参加回数になっています。
客役の時に煙草をくわえて(火は点けてないよ)衣装部のお姉さんともめたり、周りの人に「掛け声はジョーでなくて矢吹でお願いします。あだ名はケンカ屋です」と言い含めたり、自分でも「力石、すきすきすき~」だったか原作のヤジまんま飛ばしたり(俺普段は声出さないタイプ)あがいてました。

そして照明部の仕事ですが、シーンとしてはこれです。



リングの中の2人だけのカットでエキストラはお休みでしたが、特によそで待機という指示もなく、この日リングサイドカメラマンだった私はカメラを持ったままリングサイドにおりました。
で、前に書いた通り、向こうサイドに押せば光るフラッシュを両手に持った照明部が一人スタンバイ、こちらは……誰も来ないよ? え、だってこのシーンだよ? 光らせなくて時間止まる? 汗映る?
というわけで、テストから勝手に参加。
こちら普通のカメラのフラッシュでキィーンていう充電時間を必要とするので、カット内で焚けるのは2回、タイミングが合わなければしゃがみきった時に間に合いません。
というわけで本番はもうワンチャンで臨みました。
ハイスピード撮影で動きの早さは誤魔化せるので役者はある程度段取り的に「せーの、ヒョイ、フッ、グォーッ、パーン」と動いているのですが、それでも力石が結構リアル指向で(?)、しゃがんだ時に止まってくれない。
俺のフラッシュで時間を止める! 俺が杉野昭夫だ!(あ~、実際はあのカットの回の作画監督は荒木伸吾さんです)

結果、シネスコだからなー、思った以上に寄りの絵で似ても似つかない感じになっていますが



汗は光らせたよ!
(実はハイスピード撮影用に天井の照明もMAXのため、フラッシュ関係なく汗は映っています。)



私のイメージでは、フッ、パシャ、グォ~でしたが、フラッシュ焚かれてるのはアッパーの動作始めてからでちょっと惜しい。
ハイスピード撮影でなければ時間を止められたと思うが……力石は止まらなかった。

フラッシュ隊を用意しなかった監督、照明部の当初の意図と違った絵になっているかもしれませんが、テスト最初から参加してるので、提案して受け入れられた、と。
映画の撮影は共同作業ですからね!

と、このように現場では各人各様の「俺のベストなあしたのジョー」を目指して撮影しました。
是非ご覧下さい。

うまくまとめた。


三丁目の小綺麗な昭和が嫌いな人にもお勧め、高度経済成長期の表と裏なオープニング




ボクシング指導の故・梅津正彦さん(南海キャンディーズ静ちゃんのトレーナー)




アッパーなのでこの倒れ方という実写ならではのアレンジが入っているが原作リスペクトなカット




年末シネマ「あしたのジョー」 2014年12月28日(日)よる9:00から
http://www.tbs.co.jp/eiga/ashitanojoe/