いつもいつまでも走りたい

いつもいつまでも走りたい

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月山山麓ウルトラマラソンに出場してきました。

隠れ積雪日本一、積雪量8m、雪が凄すぎて毎年4月にオープンするスキー場の町として知られる西川町がスタート&ゴール。





 距離75.9km、獲得標高1544mのタフなレース。制限時間12時間で走ったとすると、1分当たり2.1mを登る事になります。



今年は、前半は太陽が照りつけて暑く、途中で天気が急変し冷たい雨が降り、完走率73%(昨年比7.8%減)となりました。

しかしエイド、地元の応援が暖かく、スタッフさん達もとても良くしてくださり、恐らく来年も参加すると思います。
 今年の前半で1番記憶に残る、苦しくも楽しい大会となりました。

1. 前日
 スタート地点から50mの志津温泉 五色亭に宿泊。料理も美味しく、とても良い宿でした。この宿は五色沼が一望でき、この水面を見ているだけで、時間が経つのを忘れます。




 大会受付は前日にもできるので、会場を見ながら受付を済ませます。






2. 当日
 朝4:30起床。宿が準備してくれたお弁当を食べ、準備を済ませて6:30前に会場に入ります。すでに気温が上がり始める中、会場の熱気も上がります。




 7時スタート。5kmまでは下り坂なので、4:30/km位で一気に降ります。降ると最初のエイド (A1) 暑いので、いきなり水を被ります。
 そして月山湖の橋を渡り、山道の細かいアップダウンを進み15kmのエイド(A2) に入ります。かなり暑いので、私はシャワーを1分ほど浴びてからリストバンドで通過チェック。
 水分だけ摂り、再び走り始めます。 地元の方たちが看板を出して応援してくれて、胸が熱くなります。



ここから登る角度がキツくなってきます。ここで数人に抜かされます。



 この辺りは冬季春季は雪のため通行できないので、生活道路では無く、車はほとんど来ません。
 
峠には約1.5kmの大井沢トンネルがあり、その手前のエイド(A3)でフルーツポンチを頂きます。うまい!





そして長い長いトンネルを進みます。






トンネルを抜けると、どこまでも続く急な下り坂。ブレーキをかけるようにして進みます。前を進む60代の男性と言葉を交わしながら走り続けます。




 その他に、同じようなペースで進む楽天Tシャツの女性とも話しながら抜いていきます。

7km位を降り続けると、柳川温泉エイド(A4)ここでバナナを頂いて出発。 




農家の方たちの応援を受けます。




 ここからは、降りだけで無くアップダウンを繰り返すようになります。太陽が照りつけて暑い!


 自分も辛いけど、皆も顔を赤くして走ったり歩いたりになってきます。




 37kmでバックパックのヒヤロンを潰してバックパックに納めます。スーッと冷えて元気が出てきます。
 



39kmの小倉交流館(A5)でガリガリ君とさくらんぼ、きゅうりを頂きます。美味しい!








ドロップバッグの食料を摂取して走り始めます。
 のどかな農村地帯。走って無ければ気持ち良くて最高かな。
 でも走ってると暑い! 先ほどの60代の男性、楽天Tシャツの女性に次々に抜かれます。



 まずは身体を冷やさないと! A6エイドで塩飴を頂いた後にタイムロスを覚悟で44kmにあるコース上の唯一のセブンイレブンに寄り、凍ったペットボトルのお茶を買い、背中に入れて身体を冷やします。ここから50kmまでのアップダウンは、高低図では小さな山なのですが、傾斜があり、とてもキツい💦
下り坂で脚攣りが、、、私にしては珍しい💦 たった一服だけ持っていた芍薬甘草湯を飲み、症状が治ります。

何とか坂を越えて降りた所に、49.7kmのエイド(A7)。ここも食べ物がいっぱい! スイカと豆乳を頂き、、、脚攣り対策に塩飴を3つ頂きます。ここで楽天Tシャツの女性に追いつき、先に出ます。




 エイドを出て、青々とした田圃を進みます。脚が上がらない。無理をすると攣りそう、、、暑い。フラットなのに、走りと歩きを繰り返すようになります。




 53km前後のフラットな下り基調の街中をトボトボ歩き走りします。
 ああ、私は弱い、、、それでもこの自然に癒される。



地元の方が私設エイドで冷たい水をくださいます。ありがとう!美味しい!

近くのお婆様が、「頑張れよー。何にも無くてごめんねー。でも頑張れよー」。 ありがとう。辛くても諦めない元気を頂きました。



57.6kmの西川町スノーステーションの1km前で楽天Tシャツの女性に追いつかれて、声を掛け合いながらエイド(A8)に入ります。



 私がエイドを先に出ます。そして一つ目の小さなダム、新水ヶ瀞ダムの脇を抜けて、湖周辺の道を進みます。



 この辺りで後ろから元気な女性2人組が進んできて一気にパスされます。
 だんだん空が暗くなり気温が下がってきました。身体が少しずつ動くようになってきました。



 女性の後ろを着いて行くのは気がひけるけど、なんだか着いていけそう。50m位の範囲で抜きつ抜かれつしながら進みます。



そして63.2kmの集会所エイド(A9)へ一緒に入ります。水分と甘いモノを摂取してエイドを出ます。ここで昨年は長い階段がコースにあったそうですが、今年は無くなり、少し距離が長くなった事を女性たちに教えてもらいます。






そして九十九折りの登り坂で雨が降り出します。身体が冷えて気持ちいい!
だんだん元気が出て、女性たちから離れて前を進んで行きます。



 前も後ろも誰もいなくなり、地図を見ながら慎重に、しかし元気に進みます。



 そして月山湖の絶景を横目に、トンネルに入るべくヘッドライトを点灯します。



トンネルを抜けると土砂降り!
 冷えて気持ちいい!



最後の69.9kmエイド(A10)、「大変な天気になったね」と声をかけられ、「恵みの雨です!」と答えて写真を撮ってもらいます。「前の方はどの位前にでました?」「5分位前かな。」
 もう追いつけないけど、それでもチカラを出し切ろう。

 

(後から気づいたのですが、この時、激しい天候の変化のせいか靴が崩壊していました💦 )




 そして最後の5kmの長い登り坂。今まで溜まったエネルギーを坂にぶつけてガシガシ登ります。





 2kmほど登った頃に前のランナーの背中が見えます。背中はどんどん近づいてきて、一気に抜きながら励ましの声をかけます。

 その先、ラスト1kmほどで次の背中が見えてきます。カーブを曲がる事に近づく背中。しかしもうゴール目前、届かないけど、ワクワクして楽しい!

そしてゴール!
 




主催者さんに声をかけて頂き、前の男性とも言葉を交わします。

完走証を受け取ります。50代2位。え?ダメダメな走りと思ってたけど、頑張った! 1位は招待選手の方だけど、地元としては次は勝ちたい、、、と図々しくも思ってしまいます💦



そして無料のきのこ汁を頂き、販売されていた芋煮汁も頂きました。美味しい!



食べ物は美味しいし、主催者さん、スタッフさん達、エイドさん達には良くして頂き、地元の方々の暖かい応援。
熱いランナー仲間たち。
最高の大会でした。





その後は、雨の中を傘を挿しながら2時間ほどゴールするランナーさん達を応援しました。

「お帰りなさい!」





今も大会の苦しくも楽しい興奮が続いています。









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