先日、お客様にお勧め頂いた本
「君の膵臓を食べたい」
を読みました。本

昨年映画化されましたね。

インパクトのある題名なので気になっていました。

高校生2人を軸に展開される不思議な二人の距離感と関係。周りからみる印象では対極の二人がちょっとしたきっかけで繋がっていく、そんな物語です。

途中福岡のシーンも出てきます。でも、福岡某所に行くのに「登りの参道」のイメージがなくて、どのルートからのお話かなぁと気になりました。JRの駅から某所へ向かうと「登りの参道」があるのかもしれません。このお話に沿った道で今度伺ってみたいなぁと思いました。

この本を読み終えて1番に感じたのは、普段あまり意識しない生と死について。
完結にいってしまえば誰でも「明日はわからない」ということ。
頭ではわかっていても、普段死を意識することはありませんが、誰でもその時はやってくるし、しばらく先の事だろうと思っていてもそれは突然やってくるかもしれない。
明日どころか、数分先ですら本来誰にもわからないんですよね。
これまでの毎日が "偶然" ある程度の "想定内" だっただけのことで、わかっているようで、予定できているようで、本来は先の事はわからない、人生の先はわかれないのが本質なのかな、と考えさせられました。

この本は、生と死という壮大で重いテーマを高校生の若さと不思議なコントラストのある2人の関係にのせて、読みやすくまた理解しやすくまとめてありました。

高校生活が舞台なので、読み進めて行くうちに頭の中で思い描く景色は自分の母校の校舎だったり知っている高校生活の風景なんですよね。
その想像で思い描く景色は懐かしく、いろいろな思いが巡ってきました。
僕は高校の毎日が今振り返っても濃密だったなぁと感じます。ものすごく大変できつくて苦しかったけどたくさんの楽しい思い出もあって、すばらしい仲間に囲まれて、素敵な3年間だったなぁと。

本の物語に浸りながら思い出にも浸ることができて、普段感じることのない死についても考えさせられるお話でした。


この本を読んで、"今" の大切さも痛感したので、精一杯今を充実させていこうと思いました。
何かできるのは過去でもなく、未来でもなく、"今" だけなんですよね。
やるのは今、やれるのも今。
過ぎたことも、これからのことも、自分がどうにかできる範疇から離れてしまうんですよね。

今を大切に、生きていかなくては。


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