22話

浪人5年目に
次男はやっと大学生になった。

ストレートに
大学に入った高校の友達は
同じ春に 社会人一年目。
4年という月日の重みを
感じるのは私だけ。
そんなことを
気にする息子ではない。
人はひと。
自分は自分。
マイペースだ。

大学生になって
驚いたのは
学校にもいかなかった息子が
大学にいき
アルバイトも始めたこと。

不登校時代は
思ってた。
毎日ゴロゴロしていたら、
将来働けないんじゃないかと。
そうならないように
学校にいけ、いけ、と
うるさく言っていた頃もあった。

そんな時、
私が尊敬する
斎藤一人さんが
こんなことを言っていた。

ゲームばかりしている若者をみて
将来が心配だって
思うかもしれないけれど
彼らが
ゲーム感覚で仕事をする
時代がくるのだと。

それを聞いた時、
私は心が軽くなった。
その時の私の頭で考えると
心配や不安から
なんとかさせないと…
と思っていたけれど

そんな時代が
くるのかもしれないと
私の頭の中も
変えていかないと
いけないなーと
みえなかった未来に
期待がもてた。