16話

高校を卒業できるのかどうか
あやうかったけれど、
なんとか卒業。

なぜか
卒業式の日は
学校に行った。

楽しそうに
友達と戯れたいる姿を
久しぶりにみた。

一体この何年間、
何だったのだろう?
数年して、
何が理由だったのかときいても

自分にもわからなかった

というような答えが
かえってきたことを
覚えてる。

本当は言えない何か
きっかけが
あったのかもしれないし

特になかったのかもしれない。

本当のことは
わからない。

でも、はっきりさせて
わからないままでも
いいこともあるのかもしれない。

"あのとき、お母さんが、
もしも僕を否定していたら
生きてこられなかった。"

何年かしてから
そう聞かされた時
のほほんとしてみえても、
生きれなくなるほどの思いを
あの時もって、
その自分と必死に
むきあっていたのかと思うと
本当に大きな力に
護られたなーーと思う。

人がする事には
何か理由がある。
目の前の出来事の
そのもっと奥にあるものをみて
信じれるようでありたい
と思う。