7話

親というものは、
子どもにこうあってほしい
と、思ってしまいがちだ。

学校にいかない事も
人の子どもなら、
"人生の中で必要な
時間なんじゃない?"

"今きっと何か大事なことを
学んでるんだね"

と思えるのに
自分の子どもだと
これが、
なぜか出来なくなるのだ。

ある日、私は自分の息子を
自分の子どもだと
思わないようにしようと思った。

この子は皇室から育てるように
預かったお子様で
大切に育てて
お返ししないといけない✨

と、思ってみた。

毎朝起きなくても
ゲームばかりしていても
寝てばかりいても
決して
怒らないように
冷静にいるようにした。

ところが

1週間もすると
無性に腹が立ってきて
こう息子に言ってしまったのだ。

「人が我慢してたら
調子にのって
いつまでゴロゴロしてるねん❗️」

って。

結局、その程度の私。

怒って学校にいくなら
とうに行っている。
わかってるのに
またやってしまう。
私があほなのだ。

次男が小さい時、
ちょっとしたことで
気に入らないことがあると
どこででもひっくり返って
泣いて暴れた。

なだめようが、
怒ろうが聞いちゃいない。

ちょっとは
私を怖がって言う通りに
しないと…
と思わせたかったり、

私の顔色を少しくらいは
伺わないとと思わせたかった。

私が母親にそうだったように…

でも、
彼に影響与えるものは
外側には何もなかった。

それは大きくなっても
かわっていなかった。