4話


息子が通っていたのは
家から1時間くらいのところにある
学校だった。

あまりに休みが続いた時、
わざわざ、先生が
一緒に連れて行こうと
遠回りして
うちによってくださった。

先生に迎えに来られたら
当然行くだろう…と
思いきや、
先生の説得にも
動かされる事なく
ひたすら先生に
"すみません"."すみません"
と頭をさげて、
行かなかった。

友達が来てくれたこともあった。
学校に近いところに
住む友達が、わざわざ
早起きして
うちまで迎えに来てくれたのだ。

「お前がいくまで
俺も行かない!」

友達の存在が
ありがたくて、頭がさがる。
さすがに行くだろう、
友達の思いに応えて行ってくれ〜
と思う私の思いとうらはらに
またもや
"ごめん"と友達に
頭をさげていた息子。

これでも行かないのか…

こんな時も、
息子自身の気持ちより
息子を思ってくれる
周りの人達の気持ちに
応えてほしいと思ってしまう
私だったなぁ…