ある日

こんなことがあった。


出先で家族で

お昼を食べようと

レストランに入った時のこと。


頼んだハンバーグが

テーブルに並べられた。

やってもらうのが好きな

長男はいつもの如く

「切って〜」と

受け身。


その流れで

次男のハンバーグも

食べやすい大きさに

切ったその瞬間だった。


うわぁーーーー💦💦💦


いきなり次男は

テーブルの下にずりおちて

床に仰向けに

ひっくり返り

泣き喚き始めたのだ。


な、な、何がおこったのだ??

わけがわからなかった。


長男は機嫌良く

ハンバーグを食べていた。

そのとなりの床で

泣き喚く次男。


やだやだやだーーー!


背中で床をはいずりながら

足をバタバタさせて

怒っている。


そう…

その時私は

初めて気づいたのだ。




人は、違うこと。





ハンバーグを勝手に

切ったことが

彼には絶対的に

ゆるせなかったのだ。



知らんがな…



思わずいいたくなる。


そんな私には

おかまいなしに

最大限の声で

泣き喚いていた。


他のお客様の迷惑になるので

外に連れてでた。

抱っこして

一所懸命なだめたものの

いつものどこく

そんなことで

泣き止むような子ではない。


そこからどこくらい

泣き続けただろうか…


抱っこしようが

のけぞりおちて

床でひっくり返って泣く。


嫌だったんだね。

聞かなくてごめんね。



と、今なら思うけれど

その頃の私は


ただただ

泣き声と、そのしつこさに

イライラして

泣き止ませることだけに

必死になって

さらにイライラしていた。