最後に出会ったのは、
あるお水だった。
息子に飲ませたり
身体の消毒につかったりした。
1年くらい続けた頃
常にジクジクがとまらなかった身体が
いつしか乾いて
今度は全身の皮が
むけるかのように
毎日毎日
皮がぽろポロポロ剥がれるように
なっていった。
寝ていた布団には
剥がれおちた粉のような皮で
毎晩何度も
小さな山がつくれるくらいだった。
どれだけ保湿をしても
身体に浸透していかない。
ジクジクから、カサカサに。
今度はこれがいつおさまっていくのか…
先の見えないトンネルの中を
ただただ
ひたすら
歩き続けていた。
