長男をつれて
両親と病院に行った。
先生から
薬をたくさんもらって帰った。

両親が安心しているのが
わかった。
それだけで
行ってよかった、と思った。

それから毎月一度は、
片道1時間以上かけて
父の運転で病院に
通うことになった。
私にとっては
いつもいつも
長男を思ってくれる
両親の思いに感謝を忘れないための
時間だった。

ただ
もらってきた薬を
一度も塗ることはなかった。

薬は無駄になるし
お金も無駄になる。

でも、
両親に言わなかった。
どう話し合っても
やり方や考え方は
理解しあえないこともある。

だけど
根本の思いが同じ、
愛から発信されているなら
戦う必要なんてないのかも。




それまでの私は
負けたくなかった。

世の中の常識に
父のきめたことに
人が正しいと思ってることに
目にみえる表面的なことに…

ぜったい負けない!って
そんなことと
一生懸命 戦っていた。

でも


戦わなくてもいいことを
あの時、
教えてもらった気がする。