ついにその日はやってきた。
息子の状態を
みていられなくなった父が
ついに怒り
父の知り合いの先生がいる
遠方の大きな病院に
連れていかされることになったのだ。

病院に行ったら
きっと
ある程度おさまるまでは
この薬を塗って…
それから弱くしていきましょう

そう言われることは目にみえていた。
また、あの繰り返しのパターンに
入るしかないのか。
今までの努力も水の泡か…🥲

頭の中で勝手に想像した
色々な言葉や思いが
グルグルした。

意思に反して連れて行かれる
そのことに対しても素直に
従いたくなかった。

あれやこれやと色々なことを
思い尽くしたあと…
ふと感じた。


父も長男のことを
思ってくれてるんだなぁ…


大切だから
父の知ってる最善の方法で
助けたいと思ってくれてる…
悪くしようなんて
誰も思ってない。
どうしたら
この痒みから解放されて
普通の日常がおくれるのか。

親の私より、
さらに年をたった父からみたら
小さな孫が
つらい思いをしてるのをみてるのは
どんなに辛いものだろうか…
しかも自分は医者なのに
何もできないなんて
どれだけつらかっただろうか…

そんな事を思うと

薬がどうとか
西洋医学がどうとか
そんなことはおいておいて

父や母の愛情を
受け取ろう

と思った。

ありがたかった。

私と同じくらい
もしかしたら それ以上に
息子のことを
思ってくれるひとがいること。

ただ、その思いに
感謝だった。