私の中で
心も身体も限界に達していたある日
思った。
この子がいなくなってくれたら…
なんてひどい母親なんだ。
こんなこと人には言えるわけがない。
でも、そう思ってしまうほど
毎日毎日痒くて眠れない子の
体をさする夜。
泣き叫ばれながら消毒に保湿。
幼稚園にいってる束の間の時間は
掃除、洗濯、買い物に下の子の世話
寝不足も限界にきて
優しくなるゆとりも何もなかった。
この子さえいなければ…
一瞬でもそう思った自分を責めた。
自分がしんどいからと
我が子にことを思うようや私なんて
死んだほうがいい。
死にたい
死にたい
次はそんな思いで
いっぱいになった。
子どもにいなくなってくれと
本気で思ったわけでない。
本当に自分が死を望んでいた
わけではない。
ただ、ただ
眠りたかった。
朝まで、ぐっすり
眠りたかった。
眠るってどんなだったかさえ
忘れてしまうほど
24時間ずっと起きてるような
毎日だった。
死んだら
ずーっと好きなだけ
眠れるのかなーーー
そんな思いに傾いていた時、
はっと
自分に戻らされた。
私が今死んだら
この子はどうなるんだ。
父に薬で手当てされて
一生薬づけの人生になってしまうかも。
だめだだめだ
それは絶対だめ。
私があきらめたらだめだ。
そんな自分が戻ってきて
私を支えてくれた。
