自分の食べたいものを
買ってきては、
どうみても身体に悪そうな
ものばかり食べていた 長男。
最近、突然
「食べ物って身体をつくるから
大事やなぁ」
と言ったかと思うと
「だしって何でとってるの?」
と聞いてきた。
不思議なものだなぁ…
アトピーがひどかった
子どものころは
無農薬野菜をとりよせたり
添加物にき気をつけたり
シャンプーや洗濯洗剤にも
気をつけたり
あれやこれやと
体によくないものは
全部変えてきた。
その時は必死で
いつもピリピリしていた。
その時知った、
身体にいいこと
環境にもいいこと
そんな事を伝えようとして
いつのまにか
正しさで
子どもたちを縛ってた。
大人になってからは
言ってもきかないから
自分でわかるしかないと
自由にさせてきた。
でも、心のどこかで
あきらめていた。
それがまさか、自ら健康を
考えるようになるなんて
夢にも思わず。
突然お鍋をしようと
長男が言った。
「俺がだし作るからやらんとってな。
美味しいだしとるのに
最近はまってるねん」
昆布にかつおぶしに…
へーやるやん、
と思って見ていたら、
最後にスーパーで売ってる白だしを
出してきて
「これが味の決めてや✨」
と、嬉しそうに言った。
びっくりした。
「なんで、昆布と鰹節でダシとって
そこでそれ、入れる??
せっかく天然のダシとってるのに。」
「これめちゃ美味いねん!」
すごい発見したかのように
長男が言う。
そんな時、つい、言ってしまったのだ。
「それって化学調味料の味なんちゃう?」
彼はちょっとムッとして言った。
「それは思い込みや。」
その瞬間、
久しぶりに正しさを
おしつけたくなった自分に
気づいた。
それは思い込みや
その言葉にハッとした。
美味しいダシはこういうもの
天然が1番だ
添加物は本当の味じゃない
それを食べていたらこうなる
身体にいいとか
身体にわるいとか
その考えはおかしいとか
おかしくないとか
思い込み…
そうかもなぁー
と思えて
そんなことが
どっちでもよくなった。
美味しいねー
と言って鍋をつつきあえる。
そんな時間を過ごせる方が
ずっと
大切なこと。
今はそう思える自分に
してもらえてる事が
ありがたい。
