【自分の枠を超える】

"ちゃんとする"をやめる

と決めた私は
家の中でキャラ変しよう!
と思いついた。

子どもを産んでから
何年かして、
ある時思っていた。

いつからこんな面白くない私に
なってしまったんだろうって。
関西人だからといって
お笑い芸人みたいに
面白いという意味ではないw

例えば、昔
会社の隠し芸をするのに
替え歌の歌詞が
次々うかんできて…
大笑いしながら
友達と作ってたなーーとか。

それを思うと
その当時の私は
何にも浮かばないどころか

目の前の子どもの事に
イライラしてばかり。
(ほとんど次男のこと)
この自分のイライラを
どうしたらいいのかと
頭がいっぱいの
毎日だったのだ。

そんな私が
家の中でキャラ変する❗️
と決めたのは
本気だった。

もともと、
親に怒られはしても
怒ることなんてなかった
私が
子どもを怒ってるのは
何か違う??と
思ったからだ。

ちゃんとしないと
ちゃんとさせないと
いつの間にか、
母と同じになっていた。

「やーめた」

と自分に呟いた。

晩ご飯を食べながら
私はこう言った。

「素ちゃん…

もうつかれちゃった」

それをきいた長男は
唖然として私をみて言った。

「きもっ。
自分の事可愛いとでも思ってんの?」

次男も言った。

「あんたさ、大丈夫?
自分の年、わかってる?」

その時、大学と高校、
年頃の息子ふたりの
つめたーい視線と言葉は
今も覚えている。

イライラばかりして
子どもに怒ってばかりいた
母親がいきなり、
全てを放棄したかのように

"素ちゃんさー❣️"

なんて話し出したら
おかしくなったとしか
思えなかったのだろう。
20年間、お母さんは
こういうひと
と思ってきたであろう
イメージが
壊されたのだ。

でも、
彼らがどう思おうと
私は、かわりたかったのだ。

だから、
翌日も、翌日も
変わらず1番楽な自分を
やり続けた。

「まじで
やめてくれへん?」と

怒ったように長男に
真顔で言われたこともあった。
(やめてと言われても
それが私だから
やめようはなかった)

半年くらいたつと
初めは面白がって
笑っていた娘も普通になり…

久しぶりに帰省した次男は

「まだやってたん?」

とあきれ…
段々みんなが、
ゆるキャラに
慣れていった。

そして1年経ったある日…

ありえない
驚くべきことが
起きたのだ。

晩ご飯を作っていたら
長男が帰ってきた。
台所にいた
私のところに近づいて
こう言った。

「ぼく、今日ちゅかれちゃった」

思いがけない言葉に
私はほんとうに驚いた。
絶対ありえないこと…
長男の中にもこんなキャラが
あったんだ。

人は変われるし
変わる。
私はそう思う✨