【自分の枠を超える 】
ある時まで
私は自分の家が
好きじゃなかった。
用事で家を出たら
できるだけ
帰りたくなかった。
最寄駅まできても
喫茶店で
ゆっくり自分の中を
リセットしてからでないと
家に帰れない
そう思っていた。
ある日、
なんでだろう?
と不思議に思った。
家って、普通は
ほっとして
帰りたい場所なはず。
何故、私は帰りたくないんだろう?
その頃は
家に帰るのは
戦いの始まり
くらいに思っていたような
気がする。
次男の不登校はじめ
子どもとの関係の中で
怒ってばかりいた。
そんな自分が
実は1番嫌だった。
そんなときに思い出したのは
子どもの頃の
母のことだった。
毎日毎日、
母は不機嫌で
怒ってばかりいた。
しっかりした母の正しさの枠に
はまらない私は
ぼーっとしてることを
いつも怒られていた。
怒られてばかりの私だったのに
何故、今私が
子どもを怒ってるのだろう?
おかしくない?
急に不思議になった。
母のように
こうでなければ!
なんていうものは
よくよく探すと
私の中にたいしてなかった。
なのに
お母さんになった時から
母のように
ちゃんとしないと…
ちゃんと子どもを育てないと…
…そうしないと
また怒られる、と
思っていたのかもしれない。
ちゃんとしてない私が
勝手に
それがいいことだと
思っていたのだ。
その日私は
いいお母さんをやめる
と決めた。
子育てを始めて
