久しぶりに飛行機に乗りました。
離陸するまでの時間、大好きな本を読みたくて…
これもまた久しぶりに開きました。
「すべては今のためにあったこと」
中山靖雄先生の本です。
本を数ページ読みながら
なんとも言葉にはできないあったかいもの…
(入江富美子さんが教えてくださった、
これを「ぬくみ」というのでしょうか)
感じていたら
飛行機が出発で動きだしたので
ふと窓の外に目をむけました。
整備の方らしき人がお二人、
遠くの方で飛行機に向かって並んで立って
飛行機に向かって手をふっていました。
こちらからは見えますが、向こうからは中はみえないだろうと思います。
ただただ笑顔で手を振り続け、
飛行機が通り過ぎて行くと
深々とお辞儀をされていました。
こうして、毎日整備をされた飛行機を見送ってくださってるのでしょうか。
なんだかその姿をみていたら、
ありがたい気持ちがわいてきたのかきてないのか
そんなことを
感じるより先に涙ががツーっと頬をつたっていました。
誰がみているかもわからない。
誰も気づいてもいないかもしれない。
でも、こうして、笑顔で出発を見守り、
見送ってくださってる人がいる。
きっと、無事にみんなが目的の地に到着しますようにと祈ってくださってるのでしょうか…
こんなふうに
ひとは知らず知らずのあいだに
誰かに祈られ、見守られて
そのおかげで
あたりまえのような毎日があるんだなーー。
見えてる世界だけをみていたら
感じられない、あったかさ…です。
ちょっと視点を変えてみたら
あるものがみえるんだよ
中山先生の本は、また、そんなことを
思い出させてくれました。
ありがとうございます。
