次男から
「遅くなったけど母の日おめでとう」
というLINEがきました。
「ありがとう」
と返信して、あれ?なんか変?と思う。
「世間では お母さんいつもありがとう、
とかいうみたいやけど(笑)」
でも気持ちが嬉しいからありがとう(^^)と伝えました。
22歳になる次男は、家族の誕生日はもちろん、
母の日がどうとか全く関係なく生きてきていたので、
こんなふうにわざわざLINEを送ってくれるなんて、
ここ1〜2年のこと。
それだけに、ふと思い出したことを行動にして
伝えようとしてくれる気持ちが嬉しいなーと思う。
次男といえば、3人の子どもの中で、私には一番手のかかった記憶しかありません。
小さい時からの毎日のような喘息の発作に始まり、自分の思い通りにいかないと泣きわめいて道でもどこでも座り込む性格、その泣き方のしつこさは半端なかった。
私は人間もできてなかったので、彼と同じ土俵に上って毎日毎日バトルを繰り返し、声は枯れるし、イライラしっぱなし。
その後は中学、高校と進むにつれて学校を休む日が増えて、最後は不登校に。
いつもいつも思っていました。
「普通がいい」って。
なんでこの子はこんなにやりにくいんだろう。
自分が、親に逆らうこともないやりやすい子どもだっから、全てをぶつけてくる真逆の次男に腹が立ってしかたなかったのです。
あまりの性格の合わなさに、さっさと大人になって、次男が家を出てくれる日をこころ待ちにしていた私でした。
そんなある日のこと…
大学にいきたいと2浪したとき、次男がいきなり東京の大学に行きたいから東京にいく、といいだしたのです。
理由はなんであれ、やっと離れて暮らせるかもしれない、長年待ち望んでいたことがやっと現実になる!!
嬉しいはずなのに、私の口から出たのは
「住むならやっぱり関西がいいよ」
「東京いってまた喘息でたらどーするん?」
気づけば毎日反対するようなことばかり口にしている
自分にある日気づきました。
まさか、私、この子に行ってほしくないと思ってる?
そう思って自分の中をゆっくりみた時、はっきりと自分の気持ちにきづいてしまったのです。
私、この子が行ったら寂しいと思ってる…
行ってほしくないと思ってる…
わたし…もしかしたら、この子のことが大好きなのかもしれない…
そう思ったとたん何故だか涙が溢れてきました。
小さい時からややこしくていやだいやだと思っていた息子、でも、実はその息子のことが可愛くて、遠くに行ってほしくないと思うような気持ちが私の中にあることに
私自身がびっくりしました。
世の中の子どもが大好きと言うお母さん達には、
そんなのあたりまえやん、と、思われる事かもしれません。
でも、私にとっては、「絶対私の中にはない」と思ってこんでいたものが私の中にあった…それくらいの驚きでした。
大嫌いは大好きの裏返し…
全ては今のためにあったこと…
大切にしてる中山靖夫先生の本の中の言葉がうかびました。
長い時間をかけて、次男は私の中にあるものに気づかせてくれた。
その時間をかけないと、私にはわからなかったもの。
気付けなかったもの。
その時その時ではわからないことがあるけれど、きっと私たちはいつも大きな計らいの中にいるんだろうな…
次男からのLINEで、ふと思い出した出来事でした。
