2016年がもうすぐ終わりますね。

 

今年はどんな年だったか?

 

去年は「誠実」をテーマに1年を過ごしていたのだと去年の今頃ここで語っていましたが、今年は今おもえばですがテーマは「信じる」だったように思います。

 

私は、全日本愛$劇団『ZEN THE HOLLYWOOD』(ぜんハリ)というアーティストにデビュー前から関わらせて頂いていますが、私が個人的に彼らにずっと言ってきたのは「今の頑張りは必ずぜんハリの未来に届く」というものでした。

 

そんな彼らは、まっすぐに頑張り、皆様のお力添えでオリコン3位を頂き、これからだねという矢先に、様々な体制の変化により、レコード会社を離れることになりました。これは、誰もどこも悪くない状況だったので「しかたがないよね」で済ませることもできたかもしれません。ただ、若い彼らの人生を考えた時、彼らの気持ちと今こそちゃんと向き合う役割を誰かが全うしたほうがいいのではないかと思ったのです。しかも、頑張りは未来に届くと言ったのは私です。大人はきれいごとばっかりで嘘ばっかりだと思ってしまったら、彼らがこれから出会う沢山の人々との無限の可能性が狭まるのではないかと日々考えていました。

人を信じる力は、人生の大切な力です。

長い人生のその先に必要な力を育てる大事な時期に彼らはいると思いました。

 

そこから、ハリウッドファクトリーという会社を立ち上げることを決意し、この先何があっても、私がもしいなくなっても、少年ハリウッドコンテンツ内に存在する人々が世界と繋がれる場所を作ることにしました。

 

業が深いのか?

 

といえば、実は私、そんなタイプではなくて、ものすごく面倒くさがりで、できればあまり人や物事と繋がらず淡々と暮らしたかったりもします。だから、作品を世に残す、みたいなことも正直あまり興味がなくて、自分で自分をダメなやつだとだいぶ思っています。

 

でも、少年ハリウッドやZEN THE HOLLYWOODは当然私のものではありません。彼らのものであり皆様のものであり、関わる皆様、何よりファンの皆様のものなので、存在し続ける方法を考え続けるのが今の私の役割だと感じています。

 

私だけでどうこうのものだったら、とっくに信じていなかったはずです。

人は、誰かと関わることで、誰かを信じることで続けられること、自分を信じられることがある。

それを、未来を必死に見つめている若きZEN THE HOLLYWOODに失って欲しくないとおせっかいながら思ったことで、私自身も成長させてもらいましたし、正直疑り深い私ももう一度ちゃんと人を、未来を、信じてみようと背筋を正し直した年でした。

 

少年ハリウッドのクラウドファンディングに皆様と挑戦させて頂いた時も、皆様のお財布から直結で彼らの未来を作ることに最後まで悩みました。あそこまでの金額設定にも正直躊躇しました。それでもやるからには勝ちに行きたいと皆様と未来を信じていくなかで、さすがに6000万近くのお力を彼らに頂けるとは想像していなかった自分を恥じます。今年の懺悔です!

そして、改めて、ありがとうございました。

 

こうして言葉を並べられるのも、皆様を信じさせて頂けるからだと改めて思います。おそらく去年の私だったら、誤解が怖くてここまで書けなかったかもしれません。この仕事をしていれば、例えば、火のまったくないところに煙が立つことや、真実ではないことが出ていったり、テレビやどこかで発言したことがなんだか別の形で伝わったりしていくのが日常茶飯事で、まわりの方々を見ていても、自らの経験でも感じ、正直恐怖で皆様の前に立つのが怖いダサい頃もありました。

今は、こうして正直に語る青臭い別の意味でのダサさはありますが、嫌いなダサさじゃないです。

 

今年はこうして長々と語ってしまうほどに、たくさんの「信じる」ことを学びました。

信じる信じると言っても、生きていれば、誰だって騙されることも裏切られることもあるだろうし、前向きだったり卑屈だったりしながら心は色んな形で変化を続けて自らを作り続けます。

瞬く間に過ぎ行く時間の中で、こうして生きている間に、出会えた皆様から信じる力を学ばせて頂きながら、進んでこられた2016年に、心より感謝いたします。

 

2017年が来ることを、誰もが信じているから大晦日があり、お正月の準備をまっすぐにできるんですよね。昨日よりも今日、明日よりも今日。それでも、心のどこかで明日を信じる尊い時間に感動。

 

2017年、またお会いできることを信じて今日を最後まで大切に過ごします。

今年も本当にありがとうございます。

どうか、よいお年をお迎え下さい。

 

橋口いくよ