『40歳からの遠距離介護』の くどひろさんがご紹介してくださってた本『老乱』読了。
認知症小説です。
認知症の症状が出始める親とそれを介護する子供達の話。
作家ご自身が高齢者の在宅医療をなさっていた医師なので、とてもリアリティがあります。
同じ出来事がそれぞれの目線から書かれていて、自分のリアルも思い出しながら読み進めちゃいました。
あ〜、初期はこうだったなぁ〜とか、
こんな不安を持っていたのかなぁ〜とか。
実際の認知症に関する新聞記事からの引用もあり、実感度が高い。
登場する様々なエピソードは、本当に『認知症あるある』だと思います。
幸い私は周りの人々からの適切な情報を受け止める事が出来たし、
協力してくださる方が沢山いらっしゃるし
NLPやバリデーションを学んでいたし、
色んなことに恵まれたお陰で、今のところは落ち着いた状態です。
これから誰もが年齢を重ねていって、自身の記憶がどうなるかは分からないし、
家族の誰かがどう変化するかも分からないから、読んでおくと覚悟が出来るし、
どう行動していけば誰もが幸せに暮らせるかの指針になる、
そんな小説でしたよ。