アリス に引き続き我が家に3泊した リチャード は、
岩国、明石、大津、京都、奈良、横浜……などをめぐり、
最後に東京の私たちを訪ねてくれ、
約半年ぶりの再会を果たしました。
「ニューヨーク より東京に行った方が面白い」
と、よく友人たちに語る リチャード。
日本的であるもの。
そして、何か西洋的でありながら日本的であるもの……。
アメリカ人にとってはそんな
不思議な感覚がいっぱいあるのが 「東京」
なのかもしれません。
日本に戻ってから、すでに7月に シェーン
(アメリカ では普通男の人の名前ですが、40代の白人女性です)、
10月に アリス と リチャード の、
ハワイ 友だち3人を案内しながら、
私も東京にある 非西洋チック なものに
目が留まるようになりました。
ホームタウン の渋谷はもちろん、
原宿、新宿、六本木など、リチャードを案内しながら、
観光客の目線となって
不思議な東京感覚を味わいました。
3泊した リチャード。
まず、家でくつろいでもらった翌日には、
渋谷、原宿、新宿をまわりました。
渋谷の街。
限られた空間に所狭しと入り組んだビルや広告、
その谷間に吸い込まれるように集まる人や車。
アメリカ人にとっては
未来映画に出てくるような、
人工的で機械的な都市を思い起こさせる
場所に感じられるようです。
原宿では、明治神宮で日本の ウェディング に遭遇。
そ して夜は新宿で シェーン と待ち合わせ、
4人でニュー・ハーフ・ショーの
レストラン・パブ『ギャルソン』
で食事をすることになりました。
シェーン も私たちを介して リチャード とは ハワイ で会って知っています。
こうして4人で東京で顔を会わすなんて、
お互い同窓会のようにはしゃいだ気分になりました。
もちろん4人とも 『ギャルソン』 は初めてでした。
『ギャルソン』から眺めた都心の夜景。
ショー は思ったより楽しく、
ダンスも スピード 感があり本格的でした。
何よりねらい通り、
日本語がわからなくても十分楽しめました。
ここでも思ったのですが、
いくつかの ミュージカル が
日本的な物語から題材をとっていて、
衣装も和服があったり、
ドレスも何か着物的な デザイン が取り入れてあったり、
100パーセント 西洋とは違う、
アジアの大都市・東京を思わせる
エキゾチック なものでした。