ハワイの人が日本で暮らしたら、まず戸惑うのがゴミの仕分けでしょう。
逆にハワイに赴任した当初、戸惑ったのが、ゴミの仕分けが全くないことでした。
生ゴミもガラス瓶も金属もダンボールも、大きなふたつきのゴミ箱に入るものなら、
何でもかんでも一緒くたに入れてしまいます。
ある白人さんのパーティーに招かれて片づけを手伝った時のこと、
風船のヘリウムを入れる大きなガスボンベが空になったからと、
家人はそのまま家庭用のゴミ箱に捨ててしまいました。
こんなんでいいの~!?
とたまげたのですが、慣れとは恐ろしいものです。
小さな美しい島なのに大丈夫かな?といった罪悪感も薄れ、便利ささえ覚えました。
何せゴミの収集は実に合理的で素早いです。
各家庭にある蓋付きの大きなゴミ箱 を道端に出す。
人が1人入れるくらいの大きなゴミ箱。
するとゴミ収集のトラックが来て、ロボットのようなアームがウィ~ンと伸びて
そのゴミ箱を拾い上げ、アッという間に収集してしまいます。
収集車がゴミ箱を挟んで収集。収集員は運転手のみ。
さすがパワーの国アメリカ…だと感心しました。
でも、まだまだ大量消費のお国柄です……。
ハワイでは2年ほど前、ようやくビン・缶のリサイクルが始まったばかりです。
さて、日本に戻り、先日、区役所から、
“10月からごみと資源の分け方・出し方が変わります。”
という公報が届きました。
今まで馴染んでいた“可燃” “不燃”という言い方が、いつのまにか
"燃やすごみ” “燃やさないごみ”
と変わっていたり、何か環境先進国にきたようで、
戸惑いながらも隣近所の方たちにゴミ出しを教わっています。
カラス対策の網掛けなどもあるようですが、ハワイの大きなふたつきのゴミ箱が
ちょっぴり愛おしく感じられるこのごろです。