僕がインストラクターになりたてのころ、

尊敬する先輩インストラクターにこんなことを言われました。


「成瀬、ダイバーだからできることをしろよ。」


その先輩に

水中写真家の中村 征夫さんの話を聞きました。

若いころは、ケアンズのグレートバリアリーフやタヒチや石垣島などのリゾートに潜って沢山の水中写真を撮ってきたけれども、年齢を重ねた今は、東京湾を潜って、排水の流れているヘドロまみれの海でも必死に生きている生き物達を撮り、海の魅力や環境問題を伝え続けている。

とっても有名な人です。



「ダイバーだからできること」



一年たった今でも僕のダイバーとしての心に深く刻まれています。


今年の夏は出張で海にいけなかったんですが、8月末に久しぶりに海に行ってとてもショックでした。

久しぶりに来た吉母は、海水浴客のゴミでビーチだけでなく水中もとても汚く、とてもひどいありさまでした。


平気でゴミを捨てて帰る人


海に向かってゴルフをする人


ボールを投げる人


なんで人はこんなことができるのだろう?なんで見過ごすことができるのだろう?海で仕事をさせてもらったり、楽しませてもらっているダイバーとして悲しくなりました。


自分の欲だけ満たしたら後は知らない・・・。


海は海の生物達の世界


僕ら人間はその世界に「器材」の力を使って潜り、海の素晴らしい世界を見せてもらい楽しませてもらっているのにすぎないのです。

海に潜るときは、


「お邪魔します。」


海から上がったときは


「楽しませてくれてありがとう。」


という気持ちを持って潜ってください。


そういう気持ちを持ってダイビングを楽しめば、海はもっと素敵な景色を見せてくれたり、感動をあなたに与えてくれます。


海の神様が見てますよ。


本日、クリーンアップに参加していただいた皆様、お疲れ様でした。そして、ありがとうございました。


青々としたソラスズメダイ


ぷくぷくしたクサフグくん


いつも近づいてくるベラくん


フーフー砂を吹いてるカワハギちゃん


吉母にいる沢山の生き物達。


みんな喜んでいたと思いますよ♪


ゴミを拾って海をキレイにしたり


サンゴ再生をして生物の住処を増やしたり


水中写真撮って海の感動を伝えたり


「ダイバーだからできること」


ってまだまだ沢山あります。

これからも、海と良い関係を保ちダイビングを楽しんでいきましょうね!

エコになるせでした。


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