街頭募金
先日、スカウトの子供達と街頭箱を持って街角に立ちました。
神父さまがマニラへ届ける募金を集めるためです。
今回のお金は、ストリートチルドレンの施設 と
カノッサヘルスセンター に寄付をするそうです。
募金前に、スカウト達にフィリピンの事情を話すことにしました。
私が受け持っているスカウトは小学校1年生の男の子達です。
『 みんなは、お父さんやお母さんがいなかったらどうする?』
『 ゲームやりまくる~ 』
『 そうじゃなくて、一人ぼっちで生活しなきゃならなくなったら
どうやってご飯を食べたりして生きていくの?』
『 おじいちゃんの家に行ってご飯食べる~ 』
『 親も、おじいちゃんも、だれも頼る人がいなかったらご飯どうする?』
『 ウ○チ食べる~ 』
どうやら、彼らには想像もつかないようです。
まともな答えが返ってきません
『 フィリピンにはね、親も兄弟もいなくて
住む家もなくて、食べる物もなくて
道路で一人ぼっちで生活している子供達が大勢いるんだよ 』
『 え、そうなんだ!! じゃあ100万円集める~ 』
『 金額じゃないんだよ。1円でも1000円でも
そのお金は募金してくれた人の優しい心なんだからね 』
『 は~い 』
私の住む町は、心優しい人が多く
わざわざ、車の窓から手招きして募金してくれたりします。
タイ焼き屋のお兄さんから、タイ焼きの差し入もあります。
しばらくすると、1人の中年男性が近づいてきました。
『 そのお金、違う事に使われるんだから
あんた達、そんな事しても無駄だよ 』
いきなり子供達に、こう言い放ったのです
(しかもニヤニヤしながら)
たしかに、近頃は怪しげなボランティア団体の話がありますが
スカウトの制服を着ていましたし、苦情なら傍にいた私に言うべきです。
わざわざ、幼い子供に言う必要は無いでしょう
子供達が傷ついたのではないかと心配でしたが…
しばらくして
また戻ってきたさっきの中年男性に
フィリピンの恵まれない子ども達に
募金お願いしま~すo(^▽^)o
さすが!! 私の教え子たち
まったく負けていません
というわけで、雪がちらつく中を子供達は頑張ってくれました。
町の人々の温かい募金と、子ども達の心は
来年1月に、お隣の国フィリピンへ届けられます。