ストリートチルドレン!?
ホテルの近くの道端に
ダンボールを敷いて寝ている2人の子供がいました。
いつもはタクシーの窓越しに見ていたのですが
その時は、私1人で歩いている時でした。
寝ていた子供達が
ムクッっと起き上がりフラフラと近寄ってきました。
『 お金ちょうだ~い 』
顔は泥だらけで、差し出した手も真っ黒です。
着ている服も何日も洗濯していないような感じでした。
『 ママとパパは?』
『 いない・・・ 』
『 おうちは?』
『 ない・・・ 』
10ペソずつ渡しました。
ホテルに戻り、さっきの子供達にと食べ物を探していました。
『 なにしてるの?』
『 いつも見かける子供に食べ物を持っていってあげるの 』
『 よせよせ、もうそこに行っても子供達はいないと思うぞ。
オマエからお金貰った途端に、すぐに家に帰ったさ・・・ 』
『 あの子達、おうちは無いって言ってたもん 』
『 騙されたんだよ、
今頃ゴージャスな家に戻って風呂にでも入っているさ 』
『 そんな事ないよ、じゃあ一緒にこのお菓子持って行こうよ 』
と言うわけで、ダンナさんと一緒に子供達のいた場所へ行きました。
子供達はいませんでした。
『 やっぱりなー!! オレの言ったとおりだろ 』
『 きっと、さっきのお金で何か買いにいったんだよ 』
『 ダンボールも無くなっているぞ、オマエ騙されたんだよ 』
『 きっと、引越ししたんだよ 』
『 オマエは騙されたんだよ 』
『 ・・・・・ 』
それからと言うもの、私はダンナさんから事あるごとに
フィリピンの子供に騙された奴
と言われています
ストリートチルドレンの中には、家がある子もいるそうです。
家があっても大家族なので寝る場所が無く、道端で寝る子。
親が働いていないので学校に行けず、物乞いをしてお金を稼ぐ子。
どこまでが、ストリートチルドレンかの線引きは難しいそうです。
あの子達が演技をしていたのか
本当のホームレスだったのかはわかりませんが・・・
帰国する日、彼等はまた同じ場所に寝ていました。
主人の言うように、彼等は私を騙したのかもしれません。
もし、そうだったとしても
その素晴らしい演技力に"おひねり"をあげただけの事です。
日本のおじいちゃんやおばあちゃんも、なんでもない日でも
孫の笑顔を見て、ついついお小遣いをあげます。
私もそんな気持ちです。
私の乏しい観察力では
本物のストリートチルドレンかそうでないかを見分ける事は困難です。
マニラでの壮絶な子供達 を見てしまった私は
どうしても、知らんぷりは出来ないのです