ロナリンとベス
セブを発つ前に、もういちどセシリアさん に会いたくて
彼女のせっけん&キャンドル工房を訪れました。
工房には、数日前よさこいソーラン を披露してくれた
海外青年協力隊のNさんが来ていました。
セシリアさんは新しいチャレンジのためNさんと打ち合わせ中です。
ゆっくりと時間が流れるはずのフィリピンで
いつも忙しそうなセシリアさん
協力隊の活動があって忙しい中、隣の島から駆けつけてきて
技術指導をしてくれるNさん
2人ともスゴイなぁー!!
お2人の横では
一緒によさこいソーランを観たロナリンとベスがキャンドル作りの最中です。
キャンドル作りを見ていると…
2人のずいぶんとスローペースな仕事っぷりにちょっと驚きました。
彼女達が日本語がわからないのをいい事に
セシリアさんに…
『 割り箸2本でかき回すより何本も使ってかき回した方が泡立ち早いと思う 』
『 私も何度も言ったのだけど
本には2本でやると書いているからと、言う事を聞かないの 』
『 ラベルを貼るのも、貼る位置がバラバラだから便を並べて注意しても
何本もいっぺんに買う人はいません、単体で見たら何も変じゃないと言うの 』
ロナリンとベスは反抗的な性格では無いと思います。
これが俗に言われるフィリピン気質なのかなと思いました。
『 このギフトバックも、工場にサンプルを渡して
同じに作ってと注文しても、出来上がった物は全く違うサイズだったの 』
『 ここは日本じゃなく、フィリピンなんだと自分を納得させるしかないのよ 』
いろいろな苦労話を聞かされたけど
セシリアさんは、それを決して苦労と思っていないのが理解できました。
ロナリンとベスも、私達が何を話しているのか薄々わかるみたいで
こちらをチラチラと見ていました。
私は目が会うたびに、ニコニコ笑ってごまかしました
2人が掃除を始めました。
『 仕事が終わったのかな?』
『 そう、これでも今日は長くいるほうなの。
いつもは仕事が終わると、あっと言う間に帰っちゃうのよ。』
そろそろ、飛行機の時間が迫ってきました。
『 私はまだNさんと話の続きがあるので
ロナリンとベスにタクシーを拾ってもらいますね 』
『 じゃあ、私のタクシーで彼女達を送りましょうか?』
『 イイエ、空港とは反対方向だし、そんな贅沢はさせません 』
セシリアさんの言い方は、まるでお母さんのようでした
2人は私の大きな重たい荷物を運んでくれました
『 自分で持つから大丈夫 』
と言っても
『 オーケー!! オーケー!! 』
とニコニコして運んでくれました。
野原での、のどかなバスケットも見納めです
タクシーが捕まるまで、30分ほどかかってしまいましたが
2人はイヤな顔もせず、ひたすらタクシーを捜してくれました。
ロナリンとベス、可愛い女の子でした