本日は、十七回忌のご法事がありました。
十三仏事であれば、十三回忌(大日如来)のあとは、三十三回忌(虚空蔵菩薩)となります。近年になって、十三回忌のあと、十七回忌、二十三回忌などを加えるようになったようです。
そこで、十七回忌の意味について、何らかの意味合いを考えねばならなくなります。こじつけであってはいけないので注意します。
十三回忌は、ご逝去されてから13年目のこと。したがって、12年の期間とは、干支といえば一周となり、また教育学制では、小学校・六、中学校・三、高等学校・三で、いわゆる義務教育を過ごし、十七回忌は、さらに進学して大学卒業にあたります。
ですから十七回忌は、いままで学んできたこと、ご家族さまのご廻向に支えられて、身に受けた功徳をスキルとして、自分の分身でもある他者、お人のために、ご家族、ご親族さまのために役立てることのできる時期と理解することも可能となります。
では、具体的にはどうなるのですが、とご質問されてもこまります。それぞれのお方にとって、この期間中学んできたことは質量ともまちまちでありますから、一概にはいえないのです。
そこで、故人さまの十七回忌をむかえて、読経の間、いまいちど、自ら自身のこと、ご家族さまおひとり、おひとりのことを振り返ってみましょう。
お孫さまのご誕生、ご成長。ご家族の皆さまは、和敬の心(和やかな心で人に接し、相手を敬うという心のあり方)をもって、健康にお暮しになられてきました。いろんな思いがあって、毎日手をあわせてこられました。このように自らを振り返ることで、おのずから、故人さまがこの期間中に何を身に付けてこられたのか、一つの考えがまとまるのではないでしょうか。
16年前私は50歳になったばかり。お施主さまご家族さまとは、こちら千葉ににて、まもなくの出会い。長らくのお付き合いです。お施主さまの奥さまは今年80歳をむかえられますとのこと。溌溂して、お声もかわらず、魅力的です。次回の二十三回忌をお元気にむかえられますこと、ご祈念申し上げます。
十三仏事は、いつ頃の成立であり、十七回忌などが加わるのはいつの頃からなのか、いろんな興味があります。いずれご報告申し上げます