ご法事で、ご自宅におうかがいしたときのこと、お部屋のお清め をとのご依頼がありました。55歳男性の祥月命日、一周忌のご法事でした。はじめてお会いするご家族さまです。
施主の奥様のお話しをお聞きすると、去年、その日の朝、お部屋で亡くなったとのこと。働き盛りで、昨晩まで特別なことは何もなく、突然のことでした。そのご主人がご自身用の寝室として使っていたお部屋をお清めしていただきたいという、奥様のご依頼でした。
さて僧侶の皆さまは、このような依頼を受けた場合、どのように対処していますでしょうか。以前、「孤独死」されたお方が住まいしていたお部屋のお清めの依頼を二度ほど、その管理者のお方から受けた経験があります。
詳細については、記しませんが、基本的には、お部屋の「初期化」を行い、同時に、そのお方の留まるべき場所を再度指定する、すなわちお浄土からお戻りのときは、「お仏壇に」お留まりくださいという思いで、お経をお唱えしました。
まずは、お部屋のお清め、そしてお仏壇での読経でした。
(この記事は、2021/1/24に寺内僧侶用に作成したものに少しだけ訂正を加えての投稿です。)