本日は、お彼岸のお中日でしたが、午前中にお葬儀、そして午後には満中陰のご法事の予定が入っていました。お葬儀は「待ったなし」なのですが、ご法事の予定があるとは、ご家族さまのご都合なのでしょうね。

 

関東のお寺では、お彼岸参りとして、それぞれお檀家さまのご自宅にうかがうのではなく、お檀家の皆さまにお寺にお越しいただいて法要を行うのが通例のようです。

 

わたしのつとめるお寺では、10時、11時、12時、14時と彼岸法会を勤めます。私は体力的に辛いものがあるので、寺内は同僚の僧侶、寺務員さんにお任せし、わたしは、ひとり外まわりのお勤めでした。

 

午後のご法事は「達成感」を感じることができないものでした。49日満中陰のご法事です。昨日、お葬儀をお勤めした僧侶に亡くなったお方、ご家族さまのごようすを少しはお聞きしたのですが、本日はじめてお会いします。40才でのお亡くなりの女性。ご主人、お二人の娘さま、それぞれのご両親、ご兄弟のお方のご参列です。

 

私は、僧侶としてお伝えすべきことを、丁寧にお話した(つもりな)のですが、ご家族さまも、ご両親さまからも、なんら反応はありませんでした。ただ聞きていただいただけ。仕方のないことかも知れません。

 

いつも通りお経をお唱えしおわって、お着替えをすませての後、お母さまから、小さなお声で、「本日はありがとうございました」とおっしゃっていただきました。「お孫さまのこと、宜しくお願い致します」とお返事して、お寺に戻りました。

 

お彼岸はあと、三日つづきます。 合掌

写真は、大阪四天王寺の石鳥居 逢坂に沈む夕陽です

なつかしいなあ