最終訂正2025/2/12

 

本日のご法事は、80歳代の男性の一周忌でした。寺務員さんからは、お写真とお花、お供物はお飾りしましたが、お位牌のご用意はありません、とのこと。なぜなのかなと訝しく思いました。お位牌さんがなくても、本堂には「三界萬霊」の位牌がありますから大丈夫、加えて、経木を手書きのお位牌としてご用意しました。

 

本堂には、7名のお方のご参列。ご家族さまとは、きょうはじめてお会いします。ご長女さまとそのご主人、そしてお二人のお子さま、ご次女さまご夫婦、これで6名。「お布施」の入った袋にはご長女さまとご次女さまお二人のお名前が記されています。故人さまの奥さんもすでに亡くなっているのでしょうか。でも、あと一人、それなりのご年齢のご婦人がおられます。故人さまの妹さまですか、とお聞きしたら、「元の妻です」とのご返事。大変失礼しました。

 

ご離婚なされていから30年以上経つとのこと。でも、ときどきは、お二人の娘さまを囲み、お会いする機会もありましたのですって。またお孫さまは、故人さまがひとりで暮らすアパートに行ったことがあります、とお話ししてくださいました。これはご家族のお方もご存じでないことでした。

 

故人さまはいろいろと「まめな方」だったとのことです。いろんなご事情があおりのことなのでしょうが、こうしてご法要を営んでいただくことは、私としても感謝いたします。(故人さまも、そのようにお感じなのではないでしょうか。)ご離婚したとはいえ、故人さまのご供養を願って(、それはとても難しいことなのかもしれないのですが)ご法事を営んでいただくことで、ご家族さまがこうしてお集まりいただける。それだけでも、なりよりなことです。

 

読経が終わり、少しお話しをいたしました。ご法事をご縁として皆さまお集まりくださいました。そしてお経を聞いていただき、なんとなく心が穏やかになり、身心が一層浄められたのではないでしょうか。ですから、いまのこの思いを、こらからの日々のご生活に生かしてください。故人さまも、お浄土に迎えられてから一周忌をむかえました。ほとけさまと一緒に、ご家族の皆さま方にとっての、ご先祖さまのお一人になられるよう精進してくださっています。そのような思いで、これからは、手を合わせすというご習慣を始めてくださいませんかと、お願いいたしました。(でも、元・奥さまのお考えに委ねます。)

 

元・奥さまはとても明るく、フランクなお方でした。故人さまについても、率直にお話ししてくださいました。ありがとうございます。合掌

 

(追伸)

翌日の朝(今朝のこと)、夢を見ました。そのお方は二人の娘さまのお母さんとして愛情を持って大切にお育てになられ、またお孫さまのおばあちゃんとして立派に生きてこられたから、いまがあるのだということを、夢で知りました。何があっても、自分の足元をよく見て、歩みを進めることは大切なことてす。また娘さまも、お母さまをよく支えてくださいました。すごい娘さまです。感謝です