僧侶としてお伝えしたいこと、お伝えできること(6)

お念仏にしても、お題目にしても、ご真言にしても、お唱えするときの心得があるようです。 たとえるなら、トランジスタラヂオのように、放送局からの電波をキャッチして、音が出ているというふうに。または、「南無阿弥陀仏」「南無妙法蓮華経」「おん あぼきゃべい 云々」との声を聞いているという心持ちでお唱えする、いってもいいかも知れません。仏さまのお声が私たちに伝わって、はじめてお念仏、お題目、ご真言の声となるということです。

お念仏をお唱えするときは、お願いごとをしてはいけませんよ、と むかしおばあちゃんから聞いたことがありますが、それは仏さまからのお声を聞くことがまずは大事ということなのでしたのですね。

仏さまからのお声はいろいろに聞こえます。元気にやっているかとか、その時は必ずお迎えに行くから心配するなよとか、まだまだこちらに来るのは早いよとか、その時に応じて、必要なお声となって、お口から出できます。

昨日はお彼岸の大法要でした。各山多くのご参拝ありがとうございました。後三日間秋のお彼岸の期間がつづきます。仏さま、ご先祖さまに手を合わせ、皆さまの幸せを願うお声を聞いてあげてくださいませ。
#お念仏 #お題目 #ご真言

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