私は64歳にもなるのですが、連日のように、ご法事やお葬儀を元気にお勤めさせてもらっています。感謝です。さて、皆さまは「お骨・遺骨」についてどのようにお考えになるでしょうか。お葬儀で火葬場で挨拶するとき、私などは「お骨は故人さまが皆さまご家族さまのために、遺してくださった、故人さまのご生涯を通してのご功徳が、ぎゅっと詰った大切なお品であります」という趣旨をお伝えするようにしています。もちろん、亡くなったお方とご家族さまとの関係に応じて、言い方やことばを選びます。お骨はご家族さまが故人さまのご供養、ご法要を行うことを通して、ご家族さまが仏縁を結ばれ、幸せにお過ごしくださることを願って、故人となられたお方がちゃんと遺してくださったお品なのです。「(おじいさん、かわいそうに)お骨になってしまいはったわ」では(おじいさんに)申し訳ないのです。合掌 良海