今から50年前北海道を旅行したことがあった。知床半島の付け根付近に行ったが、当時は加藤登紀子の知床旅情が1日中流れていた。

 半島内部にも行きたかったがその頃はジープのみ通行可となっていて乗用車はとても入れなかった。ところが最近Googleマップで見ると半島の約3分の2くらいまで国道334号線が通じている。更に海沿いに東北へ道路が通じていて温泉や民宿がある。ここまで人間が入り込んでは当然クマゴロウの出没は有るわな。

 知床は世界的に見てもクマの生息密度の高い地域と聞いたことがあった。かつてはジープしか侵入出来なかったのに今はクマの領域に深く入り込んでいる。こんなことしておいて危ないとか言ってもおかしくないか。

 
 日本最大の獣害事件というのは北海道で起きているが、あれは開拓農民の暮らす地域だった。そこを切り開かねば食べていけないという生存上の必要が有った。しかし、今は羅臼のコンブが名物というのがあるにはあるが、どうしても人が入り込んで生活しなければならないということもない。

 北海道は人口が減っている。

 知床半島くらいは ヒグマの生息地としてしまえば良いだろう。

 タケノコ採りに行って食われてしまうというのも困ったものだ。欲と友達だから危険を顧みないのか。タケノコはクマの大事な食料だ。クマにしてみれば大事な食料を盗みに来るワルイヤツということだ。

 無理や欲で命を粗末にすることは避けたい。