妻が、30年くらい前同僚だったXXさんはどうしているだろうね、と聞いてきた。

 彼はもう生きてはいないだろうね、当時既に酒焼けしていたから、と答えた。

 

 これは経験則みたいなもので、酒量が多いとどうしても身体あるいは精神の老化が早いようで、同じような年齢でも老化は私を追い越していく。

 一般人が酒を飲むのは好きにしろというところだ。妻の負担になることが多いが、これは唯々諾々と夫に好きにさせるてるほうもよくないわけで、いわば自業自得である。


 自分の健康に注意を払わないのもスピ系的に言えばカルマなのだ。なかなかいうことを聞くものではない。



 ただし、これが経営者とか指導者となったら話は別だ。妻が馬鹿だと夫の健康を害するが、その累の及ぶところ家庭のみに留まらない。

 二代目社長が急死して先代社長だった会長が社長に復帰するなんという事例が一部上場の企業で実際に有った。

 社長が酒好きだとろくなことにならない。特に部下と飲むのはだめだ。部下は社長と飲めばタダで飲めるからついていきたがる。

 

 それが分かってるから優しい社長は飲みに誘う。大勢の幹部を一遍に連れて行くのは出来ないのでついわけて飲む。飲酒の機会が増えるというわけだ。

 優しいということは優柔不断でもあるので、良いことは殆どない。親しまれることと信頼されるのは別なのだ。