イスラム教は教義としてはスッキリしていて オヤ と思う部分は比較的少ない。これはキリスト教成立の後随分たってから出来たためで疑問の多い教義を立てる必要が無かったためだ。

 

 イスラームではムハンマドは人間としている。キリスト教ではイエスは神の子と規定する。それが故にわかりずらい三位一体の教義をつくらねばならなかった。原罪だって分かりにくいと異教徒は思うだろう。



 とくに優れていると思われるのは断食の習慣だろう。空腹のひもじさは誰もが同じだ。これを味わえば、食事を満足に摂れない人の辛さが分かるだろう。

 

 喜捨をしなければならない理由がよく分かる。であるから助け合いの精神が生まれる。

 

 王者も民衆も、金持ちも貧乏人も同じ我慢をするわけだから一体感が生まれる。

 ムハンマドは内気で優しい性格だったと思われる。それを支え続けたのは最初の妻だった。

 何故五回も祈りを捧げる掟を作ったかは不明だが、恐らくはムハンマドの個人的な性質もしくは体験だったと考えている。

 あの寒暖差の大きな国で精力的に働いたのでは健康を害してしまうだろう。

 最近我が国でもクルアーン(かつてはコーランと言った)の研究者が増えたのはよいことだ。