前日赤旗を取っていていやになった話をした。

 ある時、こんな記事が読者の声欄に載った。

 

 それは50円硬貨が替わったことを非難しているものだった。戦後50円硬貨は幾度か替わったが、あるときから現行のより小さい有孔の硬貨に替わった。小さくなった分ベトナム戦争への戦費に流用されているというものである。

 共産党員や共産党員をやめた人は昔から優秀な頭脳の人が多かった。だからこんな馬鹿げた話を党の機関紙に主張として載せることはやらない。だからアホな支持者の声を載せたのだ。

 これは朝日新聞や毎日新聞がよくやる手だ。アホな読者の声を載せるが、それは読者の声であって、新聞社自身の主張ではないと逃げを打てるのだ。この場合、どれほど馬鹿げた主張でも、新聞社とは建前として別な主体とすることが出来る。実際にはアホな読者が本当に寄稿したかどうかも怪しいのだ。


 メディアというものは支持者にアピールできればそれで良い。方向を替えてはいけない。