統一教会の解散命令を出す要件だが、こういうケースでは信教自由の建前論や歯止め歯止めと騒ぎ立てる人が多数出てくる。それらを厳格に定めると立法の意味そのものが無いというふうになりやすい。

 オーム真理教のときも厳格な上にも厳格に法を解釈して破防法適用を見送ったくらいである。このように法律を極度に厳格化して結果として実効ある手段を担保出来なくするのが我が国の一般理論だ。

 適用にハードルの高い法律を制定するより、要は宗教団体の金儲けを難しくする、いわば兵糧攻めをすればよい。金儲けが主目的と言うのは土台おかしいのだ。

 金員の移動は領収書を必須にすれば物販の証拠になる。物販あるところ課税あり、とすれば財務省が頑張る。物販があれば宗教団体ではなくなるとすれば良い。

 寄付についてはオクニは過払い金を遡及して還付させる乱暴な手段をやってのけたくらいだ。5年以内は遡及して返還を要求できるとすれば弁護士司法書士が喜ぶ。仕事が生まれる。

 ついでながら高額紙幣をやめ1000円までにすれば1000万円でも1メートルになり、10Kgあるので現金の移動がやや難しくなる。騙されるのは女性が多いので高額だと女性の筋力では持ち運びが難しい。

 賄賂の先進国の中国では別の送金手段があるが、これの追求はさほど難しくない。

 いろんな手段で金儲けを難しくするようにすれば、嫌になって撤退するのではないか。

 これでも騙される人は騙されるが寄付の多い団体は公表するなどしてネガティブのイメージを植えれば良い。

 統一教会などよりはるかに集金力の大きい団体が現存している。そこに手を付けないで、影響力の小さいところに連日過度に関わってるのは目眩ましかと疑う。そういうところがメディアが信用ならない所以だ。

 集金にあまり関心の無いカルト的宗教団体もある。これはとりあえず後回しにする。あまり手を広げるのはやる気が無い証拠だ。


 大きな不合理に目をつぶり小さなところの改善に目が行くのが我々の短所だ。


 今回の統一教会問題がどう片付くかは分からないが、大山鳴動してイノシシ一頭程度で終わるのではないかと危惧する。