WWⅡに於けるソ連の死者は無慮2500万人~3000万人と推定されている。しっかり統計はとらなかったようだ。というよりとれなかったのだろう。またドイツの死者は800万くらいとされる。このうち相手側の銃弾や砲弾を喰らって亡くなったのは大きく見積もってもせいぜい三割までも行くまい。

 他は映画「ひまわり」のように餓死、凍死、感染症で亡くなったと思われる。

 戦争は双方に膨大な捕虜が出たが、双方ともに自国の兵士への兵站で手一杯だったからジュネーブ条約による扱いなど出来る訳がない。片やスラブ系に対する軽蔑、こなた憎悪が有ったから捕虜の扱いはそれなりとなった。

 加えてソ連側は督戦部隊があって戦意なき兵士を背後から撃ったし、自国の捕虜を回収したら強制労働などして残酷に扱ったから、兵士は自国によっても殺されたのである。敵はドイツ側とばかりきまっていたのではなかった。

 これだけ悲惨な経験があるのに、再び同じような戦争を始め同じような捕虜の扱いをするのだろう。

 ロシアでは動員されてからウクライナ側の捕虜となるまで6日しかかからなかった兵士がいるとのことだ。

 キューバ危機はニキータ・フルシチョフの「理性の勝利」という強弁で終わったが、プーチンも同じ言葉で終わってほしい。