ケネス・ブラナーによる監督・制作・主演作品、
2017年公開の「オリエント急行殺人事件」と
※「オリエント急行殺人事件」より
2022年公開の「ナイル殺人事件」を観て
※「ナイル殺人事件」より
アタクシ的には、以前に制作公開された作品の方が好きなのですが
彼は、事件そのものより
むしろエルキュール・ポワロを描きたかったのだな…と思いました。
「オリエント急行殺人事件」でも、
イントロで、他の事件を見事に解決してみせるポワロの凄さを描いていますし
「ナイル殺人事件」でも、
イントロは、戦時下のベルギーで、
ポワロは見事な戦略を提示して、
結果を出している。
事件そのものを描くのであれば
カットしたほうが、スッキリするエピソードだけど
ケネス・ブラナーは、敢えて描いている。
エルキュール・ポワロこそが
この2つの事件の主役だと言いたいように。
アタクシは、事件が起こるに至った人間の哀しみや欲望、愛憎などを描いて、ポワロはそんな人達に傾ぐ事なく、真相を解明していく存在であるほうが、スッキリします。
いろんな表現があって面白いのですが
アタクシ自身は、俯瞰した表現を好むんだなぁ…と思いました。
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