私のハンガリー・中東欧製の注文靴たち My MTM and MTO shoes made in Hungary & Central Europe

私のハンガリー・中東欧製の注文靴たち My MTM and MTO shoes made in Hungary & Central Europe

ハンガリーやその他の国の靴工房・靴職人たちがつくる靴やブーツを紹介します。

かつて東欧の国ハンガリーに住んでいた当時、ハンガリーが、オーストリア・ハンガリー二重帝国の時代から第二次世界大戦後の時代にかけて、多くの靴職人たちがいた手縫いの靴づくりの伝統がある国だと知り、靴に興味を持つようになりました。

私の足は、欧米人の「細くて平たい」足に比べるとやはり日本人的で甲周りが太く、ヨーロッパでは既製の靴がなかなか買えません。甲周りに合わせて靴を選ぶとサイズ(足長)が大きすぎる靴になってしまうからです。

そうした中で、「40歳も越えたことだし、靴を誂えるくらいの贅沢をしてみてもいいだろう」と、ブダペストの靴屋で注文してみたところ、これが楽しくなってしまいました。

ハンガリーの靴職人たちがつくる靴は、いわゆるハンドソーン・ウェルテッド、手間と時間のかかる手縫い靴です。

自分の思うような木型・デザインにできて足にフィットする注文靴の魅力にしっかりハマったわけですが、それだけでなく、中国製の安い大量生産品に押されて絶滅しかけていたといわれるこのハンガリーの伝統的「ものづくり」を応援しようという気取った気持ちも多少ありました。

自分や家族・親戚、友人知人が注文・購入した、ハンガリーやその他の国のハンドメイドの靴を紹介します。

これまで多くの靴を注文してきました。しかし、今の家にはそれらすべてを保管しておけるコレクション部屋や棚などあるわけもなく、その後、結局、半分以上は手放してしまいました。

 

売らずに大切にしつづけているVassの靴6足に久しぶりに足入れしました。

 

1.Alt English II model/F last/black

 

2.Alt English II model/F last/oxblood

 

 

 

3.Alt English II model/F last/plum museum

 

 

 

4.London 3-eyelet model/P2 last/black

 

 

5.Norweger model/last not confirmed/antique cognac (scotch grain leather)

 

 

 

6.Alt English model/P2 last/black

 

 

 

2021年夏、自宅で保管中。

 

 

 

 

モデルは、Alt Englishではあるのですが、現行のものとは少し異なります。

 

 

ヒールカップがシームレスになっているのが気に入ってます。

 

 

 

 

2017年2月にブダペストを訪れたこのブログの読者の方からの情報では、ブダペストの工場内にあったショールーム兼ショップはもう無くなっていたそうです。

 

そして、それよりもニュースなのは、ハインリッヒ・ディンケラッカーのHPでも明記されていますが、2020年に生産拠点がブダペストからスペインのAlmansaという町に移転してしまったことです。

 

もうこれで、HDは、「ドイツブランドだがハンガリー製」ではなくなってしまいました。

 

さて、そうなると、あの工場はどうなってしまったのでしょうか。完全に廃業・閉鎖したのでしょうか、それとも、他のメーカーの靴の生産を請け負うようになったのでしょうか。とても気になるところです。ブダペストを訪れる予定の靴ファンの方、時間の余裕がありましたら、是非確認しに行っていただきたいと思います。

 

工場の場所は、

Marcius 15. utca 1., 1225 Budapest

1 マールツィウシ 15.通り - Google マップ

 

Google Mapストリートビュー(2019年5月版)

ボスニアヘルツェゴビナの首都サラエボに住む友人が市内の靴工房 cipele BALIĆで注文したレースアップブーツです。

 

つま先をストレートチップにするよう注文したところ、その作り方が、つま先部分で2枚の革を縫い合わせるものではなく、一枚革にスレートチップの模様を入れるように縫い目をつけた形になっていました。

 

また、ソールに貼ったハーフラバーには、店のロゴが入っています。

 

 

 

Vassでは初めてのノルウェージアンモデル、そして初めてのスコッチグレインの靴です。

 私の木型でつくっていただいた頂きものです。


色は、Vassのサイトのカタログからするとアンティーク・コニャック antique cognacだと思います。

 

ラストのタイプもわかりませんが、Norwegerモデルなので通常採用されているPなのかなと思いますが、見たところもしかしたらFかもしれません。

 

ともかく、私の木型がまだ工房に残っていたことがうれしかったです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 前回注文したシングルモンク(のアンクルブーツ)は脱ぎ履きが楽だということがわかって短靴も欲しくなり、週末用の靴としてまた注文してしまいました。

 

 また、今回は、底は革にして、滑り止めのハーフラバーを貼ってもらうことにしました。

 

 2019年3月16日注文、4月1日出来上がり。

 

 いつもの通り、親方は、製作過程の写真を送ってくれます。

 

ストラップの先端の形をどうするか尋ねられたので、丸くしてもらいました。

 

 

革は、(色ではなくて)革の質がよいからと親方が薦める、少し赤みがかった茶色(ボルドー・ブラウン)のヌバックにしました。

 

ストラップの金具の色も、金色か銀色か選べたので、銀にしました。

 

 

 

 

 

上の写真と下の写真の間の作業がどういったものかが、他の2足同様、興味があります。

おそらく、セメンテッド製法なのでしょうが、どうやってコバをアッパーとソールに付けているのか...。

 

 

 

 

 

完成。「出来たよ」と連絡をくれます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

革の底なので、今回初めてロゴが付きました。