南極地点X~笑神様は突然に~ 

 

卓は生き物、とは良く言ったものです。 

シナリオ内容、PLさん、そしてそのRPによって、同じ卓は二度と存在しないのです。 

刹那的で奇跡的で、だからこそ楽しいのでしょうね。 

何を語っているんだ?という感じでしょうが、端的に言えば、 今回の南極地点Xは神掛かり的に面白かったということです。 

 

以下、今回ご参加いただきましたPLさんと、そのプレイングに関するGMの感想です。 

 

配役に関してはネタバレ防止のために伏せております。

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 ★ともさん 

ともさんのRPの凄い所は、どんな場面でも話のテンションが変わらないところですね。 

全てを知っているGM目線では「あ、うまく目的に近づいているな」と感じる行動があったり、また逆に「ともさんのキャラの目的としてここは触れられたくないだろうな」という指摘もあったり。 

そんなゲーム展開にかかわらず、自分が追及するときも他人に追及されるときも、淡々と自分の意見を告げるところが豪胆さを感じさせます。

後で聞くと「焦ってた」らしいですが。全く分からなかった... 

 

★パン粉さん 

マダミスPLさんでもあり、TRPGの経験も豊富なパン粉さん。 

RPを交えつつ積極的に発言してくださり、議論を回してくださいました。 そして交渉の仕方が最高。

「靴舐めは最低ラインだな!」 

誰かの靴を舐めたり靴を舐めさせたり。南極ですし、舌がバリバリになったことでしょう。 

めちゃめちゃ熱い決断をしていただいたのですが、そのお陰でラストがああなったかと思うと...素晴らしく効いたフリだったようにも感じられますね。

 「人生で一番笑ったマダミスだった」とのことでした。分かります。 

 

★ゆずさん 

こちらが初マダミスとのことでしたが、とても格好いいRPをしていただきました。 

最後の意思表示も格好良かった! 

...ただ、その理由が「PDF開いた時、文字が曲がって見えたので、自分の役はヤバい奴なんじゃないかと思ったんですよ」

 いえ、ただの処理落ちです。 

もう一回PDFを見たら文字はまっすぐになっていました。そんなことある? 

これから今回の卓の亡霊を追い続けることになるのでしょう。そのくらい面白かったので。 

 

★teiさん 

マダミスでもうっかりは健在でいらっしゃいました。 

GM「その行動をするとデメリットがあります」「あ!忘れてた!」 

言ったでしょ! 

「〇〇します」「はい、では××というデメリットがあります」「あ!そうだった!」

 言ったでしょ!!! 

ただ、彼女のそんなうっかりがあってこその素晴らしいエンディングでした。 何を言っているか分からないと思いますが、私も何が起こっているのかわかりませんでした。 

マダミスで情報忘れは一般的には不利に働くかと思いますが、今回は褒め称えたい。あなたが忘れていてくれたおかげです。最高。 

 

★ISさん 

主人公です。 

TRPG経験者さんとのこともあり、調査により新たに得た情報をもとに考え、別人に揺さぶりをかけ、自分の白アピールをし... と、マダミス中のRPも素敵に決まっておりました。 

そして最後には、めっちゃくちゃ格好いいRP......からの急転直下な展開。 

GMはミュートの向こうで涙を流すほど笑っておりました。 

この卓の中で立っていたフラグたちをまとめ上げ、最後に作品として昇華させたのは一重にISさんのRPに寄ります。RP中に自覚はなかったでしょうが。ありがとうございます。 

またマダミスもですが、TRPGでも同卓させていただきたいです。 

 

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マーダーミステリーもまた、参加者全員で物語を紡ぐゲームであります。 

そして今回は特に、5人全員の発言、行動、決断、そしてうっかりが奇跡的に噛み合って紡がれた、唯一無二の物語でした。 

こんな卓は二度と無いと明言できます。神話として語り継ごう。 

 

GMもとっても楽しかったです。 ご参加いただき、ありがとうございました!