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今でこそ、シオコは少しずつ寛解に向かって進んでいるが、ダメな時は本当にダメだった。

上の図は、シオコが一番症状がひどい時、自身の頭の中に、或いは身体の中で感じるものを図解してくれたもので、とても面白いので携帯に保存してる。

シオコ曰く、本当にしんどい時は、脳が限界信号を出すらしい。そして、自分を頭の上から見下げる【何か】から、男又は女の声で、「死ね死ね」という声が聞こえる。周囲を見回せば、暗がりに自分を見つめる大きく鋭い目があるので、怖くて1人では居られない。脳も限界に達し、頭の上からは死ねと言い詰められ、鋭い目が睨む中で、シオコが自殺に踏み切らないただ一つの抵抗手段が、心なんだと自己分析していた。死んだら楽になるが、僕や身近な人が悲しむ、又は、死ぬのが怖い、という「感情」が、セーフティになっているらしい。それが、周りの圧に耐えられなくなると、最悪な行動に出てしまうのではないかと、ずっと不安にしていた。

一晩中、怖い目が見てくるから傍で付き添ったりしたこともある。

シオコの頭の中にには、どんな世界がひろがっているのだろうと、その時思った。