家に帰ると、4日ぶりにあった2歳の次男が笑顔で玄関まで迎えてくれました。

「ママ会いたかったよー。」といって甘えてきてそばにくっついてくれました。


長男も駆け寄り、「おかえり!」と声をかけてくれました。


こどもたちの明るい声をきき、はしゃぐ姿に、少し元気をもらいました。


長男が、「こはるちゃんは?」と聞いたので、「ここにいるよ。会いたい?」と聞くと、即答で「会いたい!会いたい!」と言いました。



箱を開け、こはるの姿をみせると、
長男「うわーっ!可愛い!小さいね!」ととてもキラキラした目でこはるをみつめていました。



次男も「ぼくも、こはちゃんみたい!」というので一緒にみせました。



まだ赤ちゃん言葉も抜けない次男ですが、「こはちゃん!可愛いー!」と言ってとても嬉しそうにしていました。


義母もこはるをみて、「可愛いね、お人形さんが眠っているみたいだね。とても脳に病気があるなんて思えないね。」と言っていました。



しばらくみんなでこはるを眺めました。



悲しいことですが、火葬までの間は極力赤ちゃんの体を冷さなければならないため冷蔵庫にいれる必要があります。

退院までに夫に冷蔵庫の中身を移動し、あけておくように頼んでいました。


我が家の冷蔵庫の一番上の開き扉は、最近は次男がゼリーや飲み物をとろうとして、頻繁に開けてしまいます。



頻繁にあけることや、他の食品がはいる場所に入れるのは、こはるが可哀想だったので、こはるのお部屋は2段目の野菜室にしようと夫と決めていました。

野菜室の野菜は夫がクーラーボックスに全て移動してくれていました。


そして、ピカピカみがいてありました。

すでにヤクルトやお菓子、アンパンマンのぬいぐるみが入っていました。


そこに、こはるの入った箱をそっと置きました。

そして私はお昼ご飯の時間が近かったため、こはる用にパン粥をつくり、冷蔵庫の中にお供えしました。

火葬まではいつでも会える、そのことがうれしい気持ちもありましたが、明後日には本当にお別れなんだという寂しい思いが込み上げて、その夜はすごくすごく落ち込み、不安定になりました。

夫は私の気持ちを聞きながら、一緒に涙を流し、手を握ってくれました。


夜はこはるのいる一階で家族5人で寝ました。